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年月乗り越えた経営力に注目 東海地方の老舗企業がセミナー

老舗企業が集まった就職セミナーで、「両口屋是清」の採用担当者(中央)から話を聞く学生たち=名古屋市内で

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 今年の就活が終盤を迎える中、東海地方で老舗といわれる会社を集めた合同企業セミナーが、名古屋市内で開かれ、多くの学生が集まった。長年続く企業の堅実な経営に目を向ける学生が見られた。

 「東海の老舗企業特集 創業三十年以上の地元企業が集まります!」と銘打ったセミナーは八月下旬に二日間の日程で開かれた。創業九十五年の映像機器のエルモ社(名古屋市瑞穂区)や七十年の輸送用機器のマキテック(同市熱田区)など、老舗を中心に延べ百六十社が参加した。

 特ににぎわっていたのは、和菓子の「両口屋是清」(同市中区)のコーナー。「創業は、江戸前期の寛永十一年です」と採用担当者(37)は熱っぽく語り掛けた。「老舗の強みは、知名度とブランド力。新しい発想と行動力のある人材を求めています」と呼び掛けた。

 セミナーを企画したのは、就職サイトの運営や就職説明会を手掛ける「学情」の名古屋支社長、中村秀和さん(41)。技術革新や世代交代がうまく進まず、三十年で経営が行き詰まる例が多い中、それを乗り越えて長く続いている老舗の力に着目した。

 一般的に「老舗」といわれるのは創業百年以上の企業だが、今回は創業三十年以上を老舗と定義した。中村さんは「老舗の多くは商品力や社長のリーダーシップがある。企業選びの目安になる」と語る。

 自身が五年ほど前に京都市で地元のお香、漬物、日本茶の各老舗店を集めた企業セミナーを開き、通常のセミナーの五倍の来場があった。この経験を生かし、名古屋での初開催を決めた。就活終盤でも優秀な人材を求める老舗があり、多くの出展があった。

 「マスプロ電工」(愛知県日進市)は、創業六十三年でテレビアンテナなどを手掛ける。担当者の話を聞いた岐阜県山県市の男子学生(23)は「先行きが不安な時代に新しいことができるのが老舗だと思った。有能な人材を育て続けている点にも注目したい」と話していた。

 

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