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ロボカップ2017名古屋世界大会

ロボットの気配り、進化途上 大会27日開幕

ペッパーとの会話を楽しむお年寄り=名古屋市天白区の老人保健施設サンタマリアで(太田朗子撮影)

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 ロボットの動作技術を競う「ロボカップ2017名古屋世界大会」(中日新聞社共催)が27〜30日、名古屋市港区の国際展示場「ポートメッセなごや」を主会場に開かれる。1997年の第1回以来、名古屋開催は20年ぶり。この間、ロボットは進化を続け、私たちの暮らしに入りつつある。最前線の現場を歩いた。

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 80代の女性がこわごわと手を差し出し、硬い手に触れた。ヒト型ロボットの「ペッパー」は手のセンサーで握られたことを感知し、甲高い声を上げた。「ぼくは手を握られるの好きなんだ。あなたの手、あったかいね」。話しかけられた女性の顔がほころんだ。

 ペッパーは高さ120センチと小学2年生ほどの身長で、ソフトバンクが2015年に一般向けに発売すると、親しみやすさが反響を呼ぶ。販売台数は1万台を超え、介護施設や銀行、学校などで使われている。

 自ら持つ感情は「怖い」「楽しい」といった程度で、生後3〜6カ月の赤ちゃんと同じ。相手の声色や表情から喜怒哀楽を察して反応するが、「まだ空気を読めない」と担当者は明かす。

 この20年でスマートフォンが登場したように、ペッパーも急速に進むネット社会の申し子だ。内蔵した基本ソフトの改良と、アプリの後付けで機能は高められる。相手がつらそうなら優しい言葉をかけ、嫌な顔をされたら少し黙る。そんな気配りができる“隣人”をつくろうと、新たな模索が始まっている。

 

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