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【鉄道特集】

国鉄バス1号車が帰郷 JR東海鉄道博物館に展示へ

2009年12月3日

JR東海が、JR東日本から譲り受ける旧国鉄バス1号車=さいたま市の鉄道博物館で

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 JR東海が、鉄道記念物の旧国鉄バス第1号車をJR東日本の鉄道博物館(さいたま市)から譲り受けることが決まった。国内に現存する最古の国産バスで、昭和初期に岡崎(愛知県岡崎市)−多治見(岐阜県多治見市)を走行していた。およそ70年ぶりに県内に戻り、名古屋市港区の名古屋港に2011年開館予定のJR東海鉄道博物館(仮称)で展示される予定だ。

 このバスが走行していた岡崎−多治見線は、1930(昭和5)年12月、旧鉄道省(後の国鉄)が全国で初めて、省営の乗り合い自動車として運行を始めた路線。バスは外国製しかない時代だったが、政府が国内自動車産業の振興を図るため、国産車の導入を決断。苦難の末、開発され、日本の自動車史の中でも記念碑的な車両といわれる。

 現存するのは、この路線で使われていた7台のうちの1台で、「岡崎駅行」の案内板を備えた当時の東京瓦斯(がす)電気工業が製造したTGE。ボンネット形で全長6・3メートル、幅1・9メートル、高さ2・5メートル。最高出力75馬力のガソリンエンジン車。定員は20人で、37年に廃車にされるまでの走行距離は25万キロにも達した。

 廃車前後から保存を求める声が上がり、38年以降、旧国鉄の旧鉄道博物館(東京都千代田区)が収蔵。その後現在の博物館で保存されてきた。地元、愛知県での博物館開設を機に「一番身近なところにお返しする」(鉄道博物館)との方向が決まった。

 (黒谷正人)

 

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