トップ > 特集・連載 > 鉄道まるっと切り抜き帳 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

鉄道まるっと切り抜き帳

大人にも人気、西尾・こどもの国のSL 維持費捻出へ募金箱設置

三河湾を背に走る「しおかぜ」。修繕費の増加に関係者が頭を悩ませている=西尾市東幡豆町の愛知こどもの国で(2016年10月18日)

写真

 西尾市東幡豆町の愛知こどもの国を管理するNPO法人・フロンティア西尾が、園内で石炭をたいて走る蒸気機関車(SL)「こども汽車」の維持費捻出に頭を悩ませている。修繕費増加が主因で、1月から募金箱も設置。副所長の宮地康一さん(61)は「安全運行にはどうしてもお金がかかる。たくさんの人に支えてもらえたらありがたい」と話している。

 こどもの国にあるSLは「B11まつかぜ号」と「B12しおかぜ号」の2両。いずれも1974年10月のこどもの国開園時から活躍している。石炭で走るSLは、県内ではほかに明治村にあるだけ。今でも子どもはもちろん、鉄道ファンの大人にも根強い人気があり、年間約3万人が乗車する。

 ただ、維持するためには修繕費や燃料費、人件費などを含め年間約1200万円が必要で、利用料収入でまかなえるのはこのうち約900万円。「10年ほど前は修繕費もわずかだった。SLが40歳を過ぎたころから修理が増えている」。部品交換が必要になっても、ほとんどが受注生産で割高になるのも悩みという。

 少しでも資金を確保しようと、1月2日からこども汽車の降り口に募金箱を設置。鳥居のような飾り付けをして「寄付のお礼」におみくじを引けるようにした。今後は客車への広告導入も検討している。

 年間500万円ほどがあれば安定的に安全運行ができるといい、宮地さんは「スポンサーがつくのが一番だが、まずは乗って応援してほしい」と来場を呼び掛けている。こども汽車は毎週土、日曜日や祝日などに運行している。

 (宇佐美尚)

 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索