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鉄道まるっと切り抜き帳

全国3000両の保存車から100両厳選し1冊に 甲賀の鉄道ライター笹田さん出版

「日本の保存車100感動編」を出版した笹田さん=甲賀市水口町で

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 一度は鉄道車両としての使命を終えながら、保存車として親しまれ続ける100両を紹介する「日本の保存車100感動編」を、甲賀市水口町の医師で鉄道ライターの笹田昌宏さん(47)が出版した。全国の3000両以上から、笹田さん自身が「行って良かった、見て良かったと思えるかどうかを基準に厳選した」という。 

 機関車、電車、気動車、客車、貨車の5章に分け、英語の目次も付けた。1両ごとに2ページを割き、仕事の傍ら自ら撮影して回った写真を添えて解説している。

 県内では、近江鉄道(彦根市)が譲渡先を探しているED14形と、長浜鉄道スクエア(長浜市)に展示されている国鉄ED70形を紹介。かつて陶磁器を運搬し、岐阜県多治見市の幸兵衛窯作陶館に保存されている国鉄C2形貨車移動機は、笹田さん自身がボランティアで修復に携わった。

 全国に散らばっている保存車の「集結保存」を訴えるなど、「未来への提言」も各章末に掲載した。笹田さんは「頑張って人や物を運んでくれていた車両が、ある日を境にくず鉄になって去りゆく姿には、涙を禁じ得ない。みんなで知恵やお金を出し合って救わなければ」と話す。

 本は、幼少の頃から鉄道に親しんできた笹田さんにとって、16冊目の出版。鉄道関連書籍約320冊を寄贈し、昨年開設した水口図書館の「でんしゃ文庫」にも加えた。来年は、世界の廃車について執筆する計画という。

 A5判、236ページ。税別1700円。イカロス出版。

(築山栄太郎)

 

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