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鉄道まるっと切り抜き帳

醸造蔵改装し鉄道ジオラマ館に 半田・亀崎

亀崎の街を再現した模型を解説する竹内さん=半田市亀崎町で

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 江戸時代後期に建てられた醸造蔵は今、亀崎の街を紹介する館に姿を変えている。

 半田市亀崎町の立川美術館に隣接する別館・かめざき鉄道ジオラマ館。元々はみそを造るための蔵だった。醸造をやめてからは祭りで使う山車を修理する場所に使っていたが、美術館代表の立川芳郎さん(67)が亀崎を紹介する施設にしたいと思い改装。2015年8月に完成した。今年4月時点で、入館者は約3500人に上る。

 見どころは1959(昭和34)年の伊勢湾台風以前の亀崎の街並みを再現した模型。ボランティアでガイドを務める竹内芳雄さん(70)や立川美術館の関係者が古い資料と照らし合わせながら、木などで当時の建物を作り、完成を目指している。

 立川さんは「ほとんど話さなくなった認知症の人が、この模型を見て昔の暮らしを思い出し、思い出を楽しそうに語りだすことがある」と語る。知り合いの医者から認知症治療の一環として協力を求められることもあるという。

 電気で走る、実物の150分の1の「Nゲージ」と呼ばれる鉄道模型も人気だ。JR武豊線で走っていた車両のほか、名鉄の赤い車両もある。線路を水槽越しに見ることで、まるで列車が水中を通過しているかのように見える仕掛けもある。

 家族と一緒にジオラマ館を訪れた碧南市鷲塚小学校3年、久保田壱也(いちや)君は「鉄道模型が大きくてすごい。自分でも作ってみたくなった」と話した。

 海運、醸造で栄えていた頃の亀崎で、実際に使われていた民具や船具も展示されている。ガイドの竹内さんは「実際に蔵で醸造していた頃に商売で使ったものが残っている。こんなに残っているのはなかなかない」と誇らしげに語った。

 入館料は大人200円、中学生以下100円。水曜休館。(問)立川美術館=0569(29)5897 

(辻晃平)

 

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