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鉄道まるっと切り抜き帳

グッズで未来の鉄ちゃん増やしたい JR東海、名鉄

リニア・鉄道館の売店に並ぶ、模型や衣類、雑貨などの鉄道関連商品=名古屋市港区で

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 玩具、文具、衣類などバラエティーに富む鉄道グッズ。東海道新幹線を走らせるJR東海や人気のパノラマカーを持つ名古屋鉄道には、商品化の依頼が年数百件も寄せられる。収益への貢献は小さいが、担当者はグッズを通じて子どもたちに鉄道ファンを増やしたい、との思いを込めて審査に当たる。 

 JR東海のリニア・鉄道館(名古屋市港区)には、約1200種類の商品が所狭しと並ぶ。手に取ると、ほとんどのタグや包装に「JR東海承認済」「JR東日本商品化許諾済」との小さな文字が印刷されている。

 歴代の新幹線をはじめ、リニア中央新幹線やドクターイエローなど同社の車両の商品化を許諾する業務は、子会社のジェイアール東海エージェンシーが担う。2016年度には350件が新規に商品化された。

 担当部署は、メーカーから商品化の提案を受けると、まずコンセプトと用途をチェック。鉄道の安全性や安定輸送のイメージを傷つけなければ、原則として許可する。

 その後、細かな監修に入る。持ち込まれる原案は細部が実車と異なっている場合も多く、写真やイラストを提供し、再検討を依頼する。やりとりは数カ月にわたることも。担当して1年半ほどの村串総一チームリーダーは「かわいらしくデフォルメ(誇張)したい場合など、デザイナーさんのこだわりとのせめぎ合いが難しい」と話す。

 メーカーからは許諾料を受け取るが、「金額は大きくない」(村串さん)といい、身の回りのグッズで鉄道に興味を持ってもらおうとの狙いが強い。名鉄も同様で「収益に影響が出るほどではなく、ファンが増えれば」(広報)とする。

 村串さんは「駅などで新幹線のイラストが描かれた服を着た子どもさんがおもちゃを大切そうに持っている姿を見ると、この仕事をやっていて良かったとやりがいを感じる」と話す。

(久野賢太郎)

 

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