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鉄道まるっと切り抜き帳

切符や時刻表…福井で展示 元校長・田中さんコレクション

展示されている特急券や乗車券。廃線になった県内の路線の乗車券もある=福井市の県立歴史博物館で

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 2014年に71歳で亡くなった藤島高校(福井市)の元校長、田中完一さんが集めた鉄道関係の資料を紹介する企画展「ダイヤグラムと時刻表」が、同市の県立歴史博物館で開かれている。10月1日まで。

 田中さんは越前市出身で、福井大を卒業後、小学校の教員や県教育庁の課長を経て、藤島高校の校長を務めた。鉄道ファンでつくる「鉄道友の会福井支部」の支部長にも就き、趣味で鉄道関係の資料を集めていた。遺族から鉄道や歴史、地理の資料類の寄贈を受けた同館が整理を進めており、鉄道関係の一部を公開することになった。

 展示しているのは、明治期から戦後にかけての時刻表や、北陸線などの列車の運行計画をまとめた「ダイヤグラム」と呼ばれる図表、車両の側面に掲示する行き先表示板など計約200点。昭和期に使われていた特急券や廃線になった福井鉄道南越線の乗車券もある。

 企画展を担当する水村伸行学芸員(53)は「時刻表やダイヤグラムは、当時の社会の世相を表す歴史的な資料」と指摘する。例えば、戦時中や終戦後には軍関係の輸送が増え、エネルギー事情が悪化し、旅客用の列車の本数が減った。昭和30年代後半に北陸線の列車の本数が増えているのは高度経済成長や複線化の影響という。鉄道友の会福井支部の岸本雅行支部長は「田中さんのコレクションを通じ、明治以降の日本の発展に鉄道が重要な役割を果たしたことを再認識してもらえたら」と期待を寄せた。

 観覧料は一般100円、高校生以下と70歳以上は無料。10日午後2時から水村学芸員による展示説明会を予定している。

 (松尾博史)

 

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