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鉄道まるっと切り抜き帳

名古屋で走れるか?世界唯一のB6形SL ボイラー整備に4億8000万円!?

名古屋市科学館に昨秋まで展示されていたB6形蒸気機関車

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 あおなみ線での蒸気機関車(SL)定期運行の可能性を模索する名古屋市は、市科学館(中区)に昨秋まで展示され、車両調査中のドイツ製のB6形(SL)を調査したところ、ボイラー内部の損傷が激しく、蒸気で試験走行できる状態に整備するだけで4億8000万円かかる見込みであることが分かった。

 現存するB6形SLは世界唯一で、河村たかし・名古屋市長は実際の線路での走行に意欲を示している。

 同市はボイラー会社に委託して調査。部品を修理すればモーター駆動で車輪は動くことが確認され、静止状態で車輪のみ動かす「動態展示」に向けた整備費の見積もりは4500万円。

 だが、ボイラー内部は腐食が激しく、蒸気駆動を使った試験はできなかった。ボイラーを修理しての試験走行には、蒸気の場合は4億8000万円の整備費が必要との見積もりだった。

 市科学館は「子どもたちに車輪が動く仕組みを学んでもらえれば」とし、動態展示を目指す。

 一方、河村市長は、整備費の見積もりを「これから精査するけど、そんなにかからんと思うよ」とした上で、「走行させないと、意味をなさん。新幹線のホームの横でSLが走るというのは、世界中から人が来ますよ」と話した。

 B6は1904(明治37)年にドイツで造られ、日露戦争で軍事物資を運ぶため輸入された。中央線や高山線を走り、48年に廃車。68年、名古屋市に寄贈された。

 

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