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鉄道まるっと切り抜き帳

「名車」福鉄200形語り継ぐよ 勝山の渡辺さんが紹介本出版

福井鉄道200形(後方)を深く掘り下げた本を出版した渡辺さん=越前市北府2で(撮影は福鉄の許可済み)

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 鉄道友の会福井支部会員で電気工事業の渡辺誠さん(67)=勝山市本町=が「若い仲間と代わります 福井鉄道200形」を自費出版した。半世紀以上にわたって丹南地域と福井市を結んだ200形の構造や歴史などを丁寧に紹介している。 

 200形は1960(昭和35)年と62年、福鉄に計3編成(各2両)が地方鉄道では珍しい新造車としてデビュー。東京と神奈川を結んだ「湘南電車」と同じ正面の2枚窓が特徴で、鉄道ファンからも愛された。老朽化と低床車両「フクラム」などの導入で次々と引退。2編成が解体され、残る1編成が休止状態で越前市の北府駅近くの留置線で止まっている。

 本では沿線各所、さまざまな年代の写真を交えて雄姿を掲載。電話会社などの広告で全面を彩られた時の車両も紹介した。当時の資料や設計図などで車両の構造を解説。渡辺さんは列車のモーターなどを設計した経験があり、各部品や走る仕組みも詳しく示した。軽量な車体に高速度の電動機を台車に付けた「新性能電車」で県内では旧国鉄より早く導入した点を強調している。

 「名車」とされる200形への賛美や保存を求める声が挙がる。渡辺さんは、その価値を事実を重ねて解き明かし、真の姿を将来に伝えようと、分散した資料を集め、1年以上かけてまとめた。「若い世代が鉄道への興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。

 福鉄の他の車両や他社の同年代の車両も写真を交えて紹介。ベテラン社員の声や、村田治夫社長と友の会の岸本雅行支部長のメッセージも添えている。福井支部発行でA5判、126ページ。消費税別で1700円。県内書店では勝木書店で販売している。 

(村瀬力)

 

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