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鉄道まるっと切り抜き帳

ファーン待ち望んだ響き おくひだ1号復活

約10年ぶりの姿を撮ろうと訪れた多くのカメラマン=飛騨市神岡町で

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旗を振って乗車を喜ぶ神岡小の4年生たち=飛騨市神岡町で

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出発式で鉄道のタブレットを受け取り、車掌を務めた森下さん(手前右)=飛騨市神岡町で

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車内で通学に利用した高校時代を振り返る永尾さん=飛騨市神岡町で

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 飛騨市神岡町で2006年12月に廃線となった旧神岡鉄道の気動車「おくひだ1号」が、約10年ぶりに復活した8日の「ロストラインフェスティバルin神岡」。メイン会場の旧奥飛騨温泉口駅は“帰還”を待ち望んだ多くの見物客でにぎわった。

 旧神岡鉱山前駅で出発式をした後、午前10時に出発。午前11時、旧奥飛騨温泉口駅にゆっくりと始発便が姿を見せた。「ファーン」という甲高い汽笛が鳴らされると「お帰りなさい!」と歓声が上がり、ホームは拍手や旗を振って出迎える客の熱気で包まれた。

 懐かしそうに眺めていた主婦上葛美枝子さん(76)=飛騨市神岡町船津=は「感無量。車両もそのままでよく動いたね」と話した。旧神岡鉄道で運転士を10年以上務めた森下伸広さん(62)=同町寺林=はこの日、車掌を務めた。「昔より少しかすれた汽笛の音に年月を感じた。それでも景色は変わらず、何とも言えない懐かしさを感じた」と振り返った。

 始発便には廃線後に生まれた神岡小学校の4年生たちが乗車し、車窓からの初めての眺めに笑顔があふれた。工藤碧月(みづき)さん(9つ)は「みんなで乗れたし、景色もきれいで楽しかった」と喜んだ。

 ホームでは地元の神岡中吹奏楽部の伴奏に合わせ、神岡鉄道のテーマソング「手づくりの汽車に揺られて」を地元の歌手、永田雅人さん(58)と妻の明子さん(56)が熱唱。雅人さんは「おくひだ1号の前で再び歌えるとは思わなかった。地域全体で盛り上げられてうれしい」と話した。

 旧奥飛騨温泉口駅前には、中日新聞社の新聞製作専用車「ドラゴン号」が出動。号外5000部を発行し、おくひだ1号復活の熱気と感動を来場者に伝えた。  

(坂本圭佑)

 

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