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鉄道まるっと切り抜き帳

90年の旧新村駅舎、20日に解体前イベント アルピコ交通

解体されることが決まった旧新村駅舎。20日には一般公開される=松本市新村で

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 松本−新島々駅を結ぶアルピコ交通の上高地線で、1921(大正10)年に建てられた旧新村駅舎(同市新村)について、同社は解体することを明らかにした。約90年にわたって親しまれた駅舎で、地元から保存を求める要請も出されていたが、雪の重みなどによる倒壊の危険性もあるため解体を決めた。解体工事は21〜31日に実施される予定で、同社は解体前の20日にイベントを開き、一般公開する。

 同社によると、旧新村駅舎は木造平屋建て、約130平方メートル。2012年に隣接地に新しい駅舎が完成するまで使用された。その後は閉鎖され、地元有志らが保存活動をしてきた。

 しかし、今年1月、雪の重みなどによる木造駅舎の倒壊の危険性に関し、注意喚起する文書が国土交通省から出されたことを受け、同社は安全確保の観点から地元の同意を得て解体することにした。

 解体後は更地にし、地域のコミュニティーバスの乗り場などとして利用する。

 駅近くに住み、旧新村駅舎は通勤で30年余り利用した70代の男性は「若いころから見てきた駅舎。なくなってしまうのは一つの時代が終わるようでつらいが、仕方がないのだろう」と惜しんだ。

 20日のイベントは、新村駅一帯で開催する「上高地線ふるさと鉄道まつり」。同社は同日午前10時〜午後3時に、旧新村駅舎の待合室や事務室などを一般公開する。入場は無料。

 鉄道事業部の担当者は「旧駅舎の解体には着手するが、同駅周辺の活性化には地元と協力して引き続き努力していきたい」と話している。

 (佐藤裕介)

 

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