トップ > 特集・連載 > 鉄道まるっと切り抜き帳 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

鉄道まるっと切り抜き帳

敦賀港線にSL走らせたい! 県が当初予算案に調査費4200万円

写真

 JR敦賀駅(敦賀市)から敦賀港付近へ一時的に移設された鉄道遺産「転車台」の活用を巡り、県は2017年度、蒸気機関車(SL)や動力源の調査に乗り出す。当初予算案に、事業費として4200万円を計上。22年度末の北陸新幹線敦賀開業までに、貨物線(通称・敦賀港線)を使い、観光客を乗せた状態での走行を目指す。       

 かつて走っていたSLとして、県内にはD51(福井市、南越前町)やC58(敦賀市、小浜市)など5両が保存されているが、いずれも腐食が進むなど、動かせる可能性は低いという。県は、全国に現存するSLなどを調べて活用できる車両を探し、譲渡、貸し出しを含めて検討する。

 石炭などを燃やした蒸気でSLを走らせようとすると、費用が膨らむだけでなく、有害な煙が排出され、周辺の環境悪化が課題になる。そのため、コンプレッサーによる圧縮空気などでSLを走らせられないかを調査する。その場合は煙突から演出用の煙を出すといった雰囲気づくりも必要になりそうだ。

 敦賀港線は2・7キロあるが、安全上の理由から、道路をまたがない500メートル以内での運行が想定される。

 転車台はSLなどを方向転換させる設備。1952(昭和27)年に製造され、直径は20メートル。一時的な移設作業は1月中旬に始まり、既に完了した。17年度に県外企業へ運び出し、荷重試験を実施。修繕が必要な箇所などを把握する。最終的な設置場所は未定。

 北陸新幹線など高速交通網の整備を見据え、西川一誠知事は敦賀市を南の玄関口と位置付け、交流人口の拡大を急ぐ考えを示している。

(山本洋児)

 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索