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尾張万華鏡

尾張一宮駅前ビルの外壁 鍵盤は紡ぐ喧噪の渦

写真

撮影データ レンズ70−200ミリ、1/160秒、F16、ISO400

 ガタン、ゴトン−。ホームに列車が滑り込む。朝のラッシュを過ぎたころ。列車を降り、視線を上げると、真っ白な“鍵盤”が目に飛び込んできた。

 名鉄一宮駅に隣接する「尾張一宮駅前ビル」の外壁。二〇一二年に完成した鉄骨七階建てで、織物産地の一宮市を象徴する糸の織り目がモチーフとなっている。

 電車の駆動音に車掌の手笛。携帯電話の着信音や登校途中の高校生たちの笑い声も。運休や遅延が続くと、ホームは人でごった返し、喧噪(けんそう)の渦。駅にはさまざまな音が響き合い、縦糸と横糸のように織りなす。

 「駅に大切なのは、平常運転」という名鉄の片桐誠駅長(58)にとって、ここに流布する音が「たんたんとしたBGM」に聞こえるときが、何より。電車を見送るたび、ほっと胸をなで下ろす。

 写真・浅井慶

 文・植木創太

 
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