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【北朝鮮問題】

ミサイル3段目は降下時に分離 日米推定

2009年4月10日

 北朝鮮が5日発射した長距離弾道ミサイルの2段目と3段目が、日本の東約2100キロの太平洋上への降下段階で分離した公算が大きいことが分かった。複数の日米関係筋が9日、明らかにした。これまでの収集データで3段目が落下したのは、北朝鮮の咸鏡北道舞水端里の発射施設から約3200キロ超の海域と推定。最高高度を約500キロと分析している。政府は米軍情報と擦り合わせ、具体的な飛行状況について詳細な解析を進めている。

 今回の分析で、北朝鮮が発射したミサイルは3段式だった可能性が高まった。降下時の分離は3段目の技術が確立されていないことを示唆している。ただ1段目に加え、2段目の落下地点も北朝鮮が通告した危険海域か周辺に収まったと分析しており、精度の高さも浮き彫りになった。

 日本政府は2段目と3段目は一緒に落下したとの見方を強めていたが、米軍はデータから2、3段目は分離して3段目は2段目より遠くに落ちたと解析。情報量、分析能力は米軍に優位性があり、日本政府も分離したとの見方に傾いた。3段目の推定落下地点は明らかにされていないが、日米関係筋は「さほど離れた場所ではない」と見解を示している。

 日米両政府は、北朝鮮の「人工衛星」が周回軌道に乗ったと確認していない。引き続き(1)発射の目的(2)3段目に推進装置が装着されていたのか(3)装着されていた場合、それが作動したのか否か−について分析している。

 日米関係筋によると、落下地点の最も近くに展開していたのは海上自衛隊のイージス艦「きりしま」で、米軍は日本列島と「きりしま」の間にイージス艦2隻を配備。ハワイ側からもレーダーで観測していたもようだ。

 防衛省は当初(1)2段目は日本の東約1270キロの太平洋に落下と予測(2)「きりしま」が日本の東約2100キロまでミサイルをレーダーで確認し、そこで追尾を終了−と発表。しかし約1270キロの海域で落下は確認されず、ここには部品が落ちた可能性もある。2段目以降については追尾終了寸前に3段目が分離したが「きりしま」は捕捉できなかったとみられる。

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