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みえびとの肖像

第51回 小林利博(69) 志友館相撲道場館長

小林利博さん

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◆相撲とともに生きる

私財を投じて建てた木造の道場=志摩市磯部町下之郷の志友館相撲道場で

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 二十年前、私財を投じて建てた相撲道場で、わずかな月謝で教え子と寝食を共にしながら指導する。角界や強豪校に力士を輩出し、今では大相撲の親方がスカウトに訪れるほどに。人生を相撲にささげ、生きる。

 高校、大学と相撲部で活躍。卒業後、母校三重高校の隣に運動用品店を開いた。コーチを務めた同校相撲部が廃部となった時、「相撲とかかわっていたい」と店を売り、志摩市に道場を開いた。

 住み込みの生徒であっても月謝は二千円だけで、運送のアルバイトをしてまかなっている。土俵の上では厳しく、外では優しい指導を心掛ける。

 毎年、名古屋場所を終えた教え子が道場に顔を出す。「はよ上の番付に上がらんか」とハッパを掛けるが、内心ではちょんまげ姿を感慨深く思う。

 「教え子には全員、大会の『この一番』を経験させてあげたい」。手作りの土俵から横綱の誕生を夢見て、今日も教え子に胸を貸す。

真剣な目で稽古を見守る=志摩市磯部町下之郷の志友館相撲道場で

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 写真・文 大橋脩人

 <こばやし・としひろ> 志摩市磯部町在住。伊勢市小俣町で生まれ、33歳で相撲の選手生活を終えた。50歳で道場を始め、主な卒業生は志摩ノ海(十両)、玉木(幕下4枚目)。

 

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