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みえびとの肖像

第45回 高瀬俊英(71) エスカルゴ養殖家兼機械メーカー社長兼鉄工所社長

高瀬俊英さん

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◆周りが止まって見える

高瀬さんが世界で初めて完全養殖に成功したブルゴーニュ種のエスカルゴ=松阪市曲町の三重エスカルゴ開発研究所で

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 「世界一のせっかち」を自負する実業家は休む間もなく働き、いくつもの会社を切り盛りする。型にはまらないアイデアを武器に存在感を放つ男を、人は怪物と呼ぶ。

 貧しい幼少期を過ごした。牛乳配達をして家計を支え、高校は一年で中退し、町工場で働いた。「世界に通用する仕事を」と二十歳で鉄工所を開業。それに飽き足らず、次々と会社を起こした。

 新事業を始めるたびに「変」と言われたが、「時代が追いついてない」と気に留めなかった。エスカルゴの一種の養殖に世界で初めて成功すると一流ホテルや研究者から注文が殺到。自動車部品計測器を開発した際は、データ不正問題を受けた基準見直しを機に爆発的に売れた。

 常に目いっぱい働かないと気が済まない。今は家電の開発と農業も手掛ける。「ぼくには周りの人は止まって見える」。怪物は、目標に向かって、ただ全速力で突っ走る。

 写真・文 大橋脩人

 <たかせ・としひで> 松阪市曲町在住。同市殿町で生まれ育つ。20歳で「高瀬鉄工所」を開業、36歳で機械メーカー「五和産業」、40歳で「三重エスカルゴ開発研究所」を立ち上げる。

20歳から経営する鉄工所。建築や設計も手掛ける=同町の高瀬鉄工所で

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