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みえびとの肖像

第43回 渡部桂太(24) スポーツクライマー

渡部桂太

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◆世界一をつかみ取る

ホールドと呼ばれる手掛かりを探り、壁をよじ登る=四日市市新正のクライミングジムBUBUで

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 小学二年のとき、初めて登ったクライミングジムの人工壁であまりの高さに怖くなり、動けなくなった。泣きながら下りたが諦めきれず、その後も壁に向かった。「本能だったんだと思う」。登り切る快感が、高さへの恐怖を封じ込んだ。

 ジムや岩場に通い、腕を磨いた。壁のスケールに圧倒されると「登れたらかっこいいだろうな」と逆に挑戦したくなった。高校卒業時に日本代表になることを決意した。

 昨年はワールドカップ(W杯)やアジア大会で好成績を残しており、東京五輪では表彰台を目指している。川崎市を拠点に練習し、世界各地を回りながら、ライバルたちとの戦いを続ける。

 競技人口の少ない新興スポーツのため専門のコーチはいない。勝つために何が必要か、自分で考え、探し出すしかない。目指すは世界一。肉体と精神を磨き上げ、頂上をつかみ取りにいく。

 写真・文 大橋脩人

 <わたべ・けいた> 四日市市在住。同所で生まれ育ち、21歳でボルダリング・ジャパンカップで準優勝し国際大会デビュー。23歳でクライミングW杯(中国)で優勝。住友電装社員。

競技に必要なのは靴と滑り止めだけ。「体ひとつで楽しめるのが魅力です」=四日市市新正のクライミングジムBUBUで

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