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みえびとの肖像

第42回 町井直樹(40) フレンチシェフ・元在タンザニア大使公邸料理人

町井直樹さん

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◆ふるさとで味の外交

現地での出来事を思い起こす写真

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 キリマンジャロがそびえ、サバンナが広がる東アフリカのタンザニアで公邸料理人を務めた。日本大使に食事を提供するだけでなく、「味の外交官」として現地の要人や各国の外交官をもてなした。

 調理師学校を卒業後、豪華客船の厨房(ちゅうぼう)スタッフや東京の有名店で働いた。「顔の見えない相手に料理を提供することになじめなかった」。公邸料理人に応募し、選考を経て在タンザニア日本国大使館へ赴任した。

 客の人種や宗教を考慮したメニュー考案など初めての経験ばかり。「責任重大だったけど、本当に楽しかった」。二年の任期を延長し、六年間過ごした。

 華やかな外交の舞台の一方で、スラム街や孤児院など貧困の現場も目の当たりにした。帰国の三年後、「アフリカに恩返しがしたい」と、故郷の津市でアフリカンテイストのフランス料理店を開業。現地の調味料や食材を使い、店内の装飾にもこだわる。店を訪れた客を、アフリカンソウルでもてなす。

 写真・文 大橋脩人

 <まちい・なおき> 津市在住。同所で生まれ育ち、商船三井客船やミクニグループでの勤務を経て28〜34歳のとき、在タンザニア日本国大使館で公邸料理人を務めた。37歳で津市南新町にレストラン「カラフー」を開業した。

店名の由来にもなった調味料「クローブ」。風味がアフリカンテイストを引き立てる

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