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みえびとの肖像

第40回 鳴海康平(38) 劇団「第七劇場」代表兼演出家

鳴海康平さん

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◆人生 答え一つでない

山里にたたずむ劇場「テアトル・ドゥ・ベルヴィル」=津市美里町で

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 授業をサボって公園のベンチで一日中、絵を描いていた。医者を目指していた高校三年の春、数学にしっくりこなくなった。「答えのないものを探るほうが楽しかった」。大学は文学部へ進み劇団を結成、現在は年間約二十本の演劇を手掛け、国内外で公演する。

 俳優の息づかいや舞台空間を芸術作品に変える。「演劇は紙や銀幕を介さず、生身の人間同士がつながれる芸術。面倒くさいけど、そこがおもしろい」

 物語の展開にあえて考える余地を残し多様な感想が生まれる作品づくりを心掛けている。「答えは一つじゃないことを知ってほしい」

 民間劇場は少ない。みんなが芸術に触れる機会が増えることを願う。「芸術を通して人生を豊かにしてほしい。財産は目に見えるもの、形に残るものだけじゃない」。人生の答えとは何か。観客の心に問い掛け続ける。

 写真・文 大橋脩人

 <なるみ・こうへい> 津市美里町在住。北海道紋別市で生まれ、19歳で劇団結成。東京やフランスで下積みし、34歳で津市美里町に劇場「テアトル・ドゥ・ベルヴィル」を立ち上げる。

稽古中の目は真剣そのもの=津市美里町で

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