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みえびとの肖像

第36回 湯浅しおり(51) NPO法人「あいあい」代表

湯浅しおりさん=尾鷲市矢浜の高齢者福祉施設「あいあいの丘」で

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◆プラス思考で奮闘中

入所者にも従業員にも平等に優しく接する=尾鷲市矢浜の高齢者福祉施設「あいあいの丘」で

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 十四年前、自ら手掛けた介護福祉施設が不審火で炎に包まれる様子を前に思った。「オープン前でよかった。けが人が出なくて」−。究極のプラス思考の持ち主は「今を幸せに生きる」を信条に笑顔で困難と向き合う。

 看護師だった二十八歳のとき、病院で転倒し右手にまひが残るようになり、転職を余儀なくされた。しかし、介護会社に就職すると翌年に独立し、高齢化率が高い東紀州で初めてとなる二十四時間体制の訪問介護サービスを始めた。

 「身に起こる災いは自分を強くする」と信じ、苦難を優しさに変える。思いやりあふれるサービスが話題になり、施設は常に入所待ちの状態だ。事業は拡大し、人口二万人の街で二百人の雇用を生みだした。

 今の目標は障害者雇用の安定化だ。「みんなが平等に幸せになれるよう願いたい」。強さと優しさを併せ持つ尾鷲のカリスマの挑戦は続く。

 写真・文 大橋脩人

 <ゆあさ・しおり> 尾鷲市矢浜在住。神奈川県寒川町で生まれ、10歳のとき両親が離婚し尾鷲市に移る。34歳で高齢者支援活動をするNPO法人「あいあい」を設立。2男の母。

施設では子どもを連れた母親も働く=尾鷲市矢浜の高齢者福祉施設「あいあいの丘」で

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