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みえびとの肖像

第11回 川上与志夫(83) アメリカ先住民伝統文化研究家

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◆インディアンと共に

楽器や小物など貴重なインディアングッズ=志摩市阿児町で

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 インディアンと一緒に大草原で歌い踊り、川で泳ぎ、裸で向かい合って真の姿に迫った。「素朴さと誇り高さが彼らの魅力です」

 幼い頃、戦争で家や家族を失った。昼に働いて、夜学部で学んだ。大学を卒業後、留学先の米国でインディアンと出会った。移民に土地や食料を奪われてきた歴史と自分の境遇が重なり、親近感が湧いた。「迫害を受けても明るく、人懐っこい人柄に興味を持った」

 大自然を「大いなる霊」として崇拝する文化など、日本人の精神と通じるところも多かった。「もっと知りたい」と、一年間、先住民居住区に住み込んで祭りや儀式に通い詰めた。狙った獲物は逃さない肉食獣のようだと言われるまでに、気になることは質問した。

 親交が深まると同じ民族の証しとして、現地名まで授かった。その名も「リトル・クーガー(小さなライオン)」。

祭りに参加したときのアルバムを見返すことも多い=志摩市阿児町で

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写真・文 大橋脩人

 <かわかみ・よしお> 志摩市阿児町在住。東京生まれ。58歳のとき、米アイダホ大客員研究員として先住民居住地に住み込んだ。専門はキリスト教思想史。帝塚山学院大(大阪)名誉教授。

 

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