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みえびとの肖像

第13回 ミキナカムラ(56) カミシバラー(紙芝居師)

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◆独自の世界観 魅する

公演のたびに描き加え、味を増していく紙芝居=伊勢市津村町で

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 「眼からビーム」「くるくるぽわーん」。極彩色で描かれたイラストとともに飛び出すコミカルなせりふ。強烈すぎる個性に、観客はあっけにとられる。「伝えたいのは尺にとらわれない考え方。こんな世界もあるんだと思ってもらいたい」

 人を笑わせたり驚かすのが好き。脚本、作画、演出を一人でこなす紙芝居を「総合芸術」と呼び、昔話から社会問題まで何でも演じる。夫婦岩など地元が題材の作品も多く、芦浜原発建設を巡る争いを描いた作品では感動して涙を流す人も。

 人間関係が嫌になり、大学を中退。つらい気持ちで東南アジアを放浪した二十代、出会った人との楽しい時間から学んだ。「明るく生きよう」

 年に約三十回、地元を中心に公演する。観客の反応を見て、絵やせりふを修正する。そのたびに、作品は独特の世界観に彩られていく。

アフロにサングラスという個性的な衣装だけでなく会場の装飾にもこだわる=伊勢市吹上のゲストハウス「風見荘」で

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写真・文 大橋脩人

 <みきなかむら> 伊勢市津村町在住。同市で生まれ育ち、22歳〜26歳に東南アジアを放浪し、真珠を販売。30歳から伊勢市内で雑貨屋を営み、49歳で紙芝居を始めた。

 

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