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みえびとの肖像

第16回 高崎竜太朗(23) ウナギスト

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◆食して、究めて、育てて

全国を旅して集めた絵馬などのウナギグッズ=南伊勢町中津浜浦の水産研究・教育機構増養殖研究所で

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 「食べるのも、見るのも、研究するのも好き」。ミステリアスな外見と、みんなが夢中になるおいしさを兼ね備えたウナギ。頭の中で、いつも、あのにょろにょろ動く姿を考えている。

 やりたいことを模索していた大学二年のとき、ウナギの完全養殖が実証されたというニュースを知った。父親の実家がウナギのせいろ蒸しの名産地だったこともあり、「これだ」と思った。その後は、世界を旅してウナギを食べ歩き、鰻(うなぎ)屋でアルバイトした。

 絶滅の危機にひんしているウナギ。その生態は謎が多い。昨年夏から南伊勢町の研究所で約千匹の仔魚(しぎょ)を飼育し、量産に向けた手掛かりを探っている。

 休みの日は鰻屋やウナギをまつる神社などを巡っている。「ウナギのことはどんなことでも知りたい」。ウナギのスペシャリスト、「ウナギスト」を自称する。量産の道を切り開き、日本伝統のうな重の味を世界に広められたら、と願っている。

ウナギの量産に向け、日夜研究に励む=南伊勢町中津浜浦の水産研究・教育機構増養殖研究所で

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写真・文 大橋脩人

 <たかさき・りゅうたろう> 南伊勢町中津浜浦在住。福岡県柳川市生まれ。九州大農学部を卒業し、同大大学院に在籍する。2016年夏から南伊勢町の国立研究開発法人「水産研究・教育機構増養殖研究所」でウナギの研究をしている。

 

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