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みえびとの肖像

第17回 カスパー・シャルロット(29) 和菓子職人

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◆美し技を美食の国に

器用な手先でバラの花を組み立てる=四日市市西日野町の夢菓子工房ことよで

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 ブドウ畑が広がる仏ストラスブール市郊外で高校生だった時、出張授業で日本の和菓子職人が作った梅の木にとまったウグイスの工芸菓子に目を奪われた。「不思議で美しかった。本場で学んでみたい」。漫画や着物などで関心があった日本へ渡ろうと決意した。

 四年後、来日して東京で八年間、和菓子店や製菓学校で修業した。しかし、あこがれだった都会暮らしになじめず満員電車に揺られる毎日に疲れを感じた。

 田舎で暮らしたいと職を探し、昨年十月、四日市市の老舗和菓子店で働き始めた。「山や森が多くて故郷とそっくり。住みやすくてアイデアも生まれやすい」

 母国で和菓子店を開く夢に向け、独自の製法を生み出そうと努力している。「味や形の素朴さは洋菓子にはない魅力。日本文化の一部分としておいしさと奥深さをフランス人にも知ってほしい」。美(うま)し国で学んだ技を、美食の国に広めようと腕を磨く。

フランスで店を出すときのため、自宅で大切に保管している着物=四日市市笹川で

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写真・文 大橋脩人

 <カスパー・シャルロット> 四日市市笹川在住。仏ストラスブール市生まれ。21歳で来日し、28歳から夢菓子工房ことよ(四日市市西日野町)で和菓子職人として働く。

 

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