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みえびとの肖像

第29回 阪田啓一郎(37) 山を走る芸人(トレイルランナー)

風のように山道を駆け下りる=いなべ市大安町で

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◆ウケ狙い 風のように

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 山岳競技「トレイルランニング」で信じられないほど長い距離を走る。レースで上位を狙うことに興味はない。走る理由は“ウケ狙い”。「話したときのリアクションが大きいほどうれしい」。芸人のような気構えで、誰もが驚く話のネタを作り出す。

 十年前、「なにかおもしろいことがやりたい」と富士山の登山競走に出場。その話を知人に披露すると「なんじゃそりゃ」と盛り上がった。挑戦は度を越すようになり、昨年は日本海から日本アルプスを通って太平洋に至る五百二十キロを八日間かけ単独で走破した。

 練習場所は近所の鈴鹿山脈。きついと思うことも多いが「普通じゃない」と言われる快感を求め、山道を風のように駆ける。

 今の目標はいなべ市から熊野市に続く県境稜線(りょうせん)を走りきること。「誰にもまねできないことがしたい」。まだまだ話のネタは尽きそうにない。

阪田さんが8日間で走破した道のりを示す地図

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写真・文 大橋脩人

 <さかた・けいいちろう> いなべ市大安町在住。同市で生まれ育ち、27歳でトレイルランニングを始める。32歳で山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」(富山−静岡、415キロ)に初出場して準優勝。

 

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