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みえびとの肖像

第28回 大井慎也(38) フリーダイビング日本代表

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◆潜る戦士 限界に挑む

人魚のように水中を静かに進む=鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で

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 スポーツは苦手。でも、目標に向けて進む力は誰にも負けない。潜水で泳ぐ距離や深度を競う「フリーダイビング」。プールで足ひれをつけ、一息で泳いだ距離を競う種目で二百二十一メートルの日本記録を持つ。

 六年前、初出場の試合で好成績を残し「才能があるのかも」と調子に乗った。翌年の試合で失格になり「口ばっかりや」と冷ややかな反応を浴びた。そのときの屈辱感を糧に選手生活を送る。

 「泳ぐときは心を無にしてひたすらキック数を数えている」。静寂に包まれた水中は、自分との戦い。水面から顔を出し、記録が認定されると会場は大歓声に包まれる。「自分の記録に一喜一憂してくれる人がいることが選手冥利(みょうり)に尽きる」

 最近は競技の知名度も上がり、一緒に練習する仲間も増えてきた。記録は日進月歩で伸びている。「世界記録更新まであと一息です」。限界に挑み続ける。

練習を終え、仲間と談笑する=鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で

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写真・文 大橋脩人

 <おおい・しんや> 鈴鹿市稲生町在住。33歳でフリーダイビングを始め、38歳で日本記録更新。同市中江島でダイビングショップ「シレーナ」を経営している。

 

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