トップ > 特集・連載 > みえびとの肖像 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

みえびとの肖像

第25回 小崎マリヤ(37) 消防士長

写真

◆おんな消防の心意気

高所に取り残された人の救助を想定した訓練で、長いはしごを素早く登る=四日市市曽井町の市中消防署中央分署で

写真

 「これだから女は−」。訓練中、男性の見下すような態度が嫌だった。体格や筋力でかなわない悔しさ。「男に負けてられるか」と奮い立ち、女性消防隊員が活躍する道を切り開いた。

 四日市市消防本部に採用され、訓練を終えて「いよいよ現場だ」と思った時、事務を担当する部署に配属された。当時、女性の配属先は通例でそう決まっていた。建物の外から聞こえる隊員たちの掛け声をうらやましく思いながら、待った。

 三年で救急係に異動すると「女性でも第一線で働けることを証明する」とトレーニングを重ね、現場経験も積んだ。女性として県内で初めてレスキュー隊員らが受ける「救助科」の訓練を修了し、高度な技術や専門知識を身に付けた。

 火災や交通事故の現場で人命救助する際、女性らしい細かい気配りを心掛けている。「若い隊員も私の後に続いてほしい」。先駆者として最前線で戦う。

訓練や消火活動で使ったホースを干すのも仕事のひとつ=四日市市曽井町の市中消防署中央分署で

写真

写真・文 大橋脩人

 <こざき・まりや> 四日市市在住。菰野町で生まれ育ち、四日市商業高を卒業後、自動車工場勤務や介護職を経て26歳で四日市市消防本部に入署。現在は同市中消防署中央分署で勤務する。

 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索