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みえびとの肖像

第24回 細渕孝太(16) アユの伝統漁法「しゃくり」継承者

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◆流れのまま しゃくる

(右)竹ざおの先に付いた針でアユを捕らえるしゃくり漁(左)竹ざおは手作り。アユがかかると針がとれる仕組み

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 清流宮川の上流部で百年以上続く、竹ざおの先についた針にアユをひっかけて捕る伝統漁法「しゃくり」。その技を受け継ぐ高校生は「おとりや仕掛け無しの直接勝負。釣りよりも“獲(と)る”感覚が強い」と魅力を語る。

 宮川のほとりの大台町岩井地区。先祖代々、川とともに暮らす家庭に生まれた。しゃくり漁を始めたのは小学二年のとき、大人たちの漁をまねて遊びながら腕を磨いた。

 アユの数が減り、漁をなりわいとする人は姿を消した。それでも、宮川は流域住民の生活に欠かせない存在だ。学校が終われば、帰りにアユの友釣りをして、週に一度は近所の人たちとアユを「しゃくる」。

 「漁師が減るのは時代だから仕方ないけど、楽しい漁法だから伝統は続くんじゃないかな。将来自分に子どもができたら一緒にやりたい」。伝統を背負う感情はない。川の流れのまま自然体でアユを追う。

片道16キロの山道を自転車で通学する=大台町岩井で

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写真・文 大橋脩人

 <ほそぶち・こうた> 大台町岩井在住。同所で四人兄弟の四男として生まれ育ち、7歳でしゃくり漁を始める。昴学園高(同町)二年。将来の夢は釣り具メーカーへの就職。

 

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