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みえびとの肖像

第21回 横山比乃(59) 宇気比神社宮司・中学美術講師

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◆破顔一笑 心をほぐす

母校の浜島中で教壇に立つ横山さん=志摩市浜島町で

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 「初笑い神事」で知られる志摩市の宇気比(うけひ)神社。宮司として境内にある恵比寿(えびす)像を参拝客らと囲み「わっはっは」と笑い声を上げる。かと思えば、週に一度は、母校の中学で教壇に立って美術を教えている。どこにいても、とびっきりの笑顔を忘れない。

 油絵が好きで美術大に進学し、美術講師となった。六年前、宮司の父親が亡くなり、跡取りとして実家に。慣れない仕事に苦心したが、周りの支えで神に仕える奥深さを見いだした。

 恵比寿像の鼻を削ってお守りにする風習があり、年に一度鼻を補修するのも宮司の仕事。「御利益をみんなが共有できるように」と、美術の知識を生かして、少しずつ削れるよう材料の配分を工夫した。

 「みんなの心を解放して生きる力を育みたい。その気持ちは、神社でも学校でも同じ」。教え子が神社の行事を手伝いに来るほどの人気者は、今日も地元に笑い声を響かせる。

早朝の日供や境内の掃除など、神社の仕事も毎日欠かさない=志摩市浜島町の宇気比神社で

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写真・文 大橋脩人

 <よこやま・ひの> 志摩市浜島町在住。同所で生まれ育ち、名古屋芸術大を卒業、美術の非常勤講師に。53歳で志摩市に戻り、宇気比神社の禰宜(ねぎ)を経て55歳で宮司に。

 

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