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<新聞に親しもう> 「三権分立」関連記事から学ぶ

新聞を活用して「三権分立」を学ぶ生徒たち=岐阜県瑞浪市瑞陵中学校で

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 記者は中学生も理解できる分かりやすい記事を書くよう心掛けていますが、「難しい」と感じる人も少なくないでしょう。授業で習った内容と新聞記事が結びつけば、印象も変わるはず。岐阜県瑞浪市瑞陵中3年の社会科(公民)の授業をのぞきました。

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 「『三権分立』が、今とつながっていることを新聞で探してみよう」。担当の小山智哉教諭が、山積みの新聞を前に、語りかけた。

 三権分立は、法律をつくる国会、政治をする内閣、法に基づいて問題を解決する裁判所が互いに均衡、抑制し合って権力の集中を防ぐ政治制度だ。

 小山教諭は、安倍晋三首相と次期米大統領のトランプ氏が握手を交わす写真を例に説明した。「安倍さんがトランプさんに会ったのは、内閣の外交政策だね」。どこかピンとこない「内閣」という単語が、ぐっと現実味を帯びたところで記事選びが始まった。

 国会の動きや裁判記事を見つめる生徒もいれば、地方版を熟読する生徒もいた。加藤柊(しゅう)君は、内閣の長である首相が国会で拍手を求めた行動を批判した社説に目を留めた。「総理大臣は国会の長じゃないんだ」

 生徒らは「これは裁判に関わる話だから司法。自衛隊派遣のルール作りは内閣? 国会?」と議論しながら発表する記事を選んだ。

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 新聞を使う良さは、多くの分野の記事に出合えることだ。今回の授業では、スポーツや芸能の記事、広告などを見た生徒が「これ面白いから」と仲間に寄り道を促す場面も。和気あいあいとした雰囲気は最後まで続き、小山教諭も「ページを開きながらいろんな発見があったやろ?」と問いかけて授業を終えた。

     ◇

 多くの中学生がスマートフォンを持ち、横書きのネット記事を読むことに慣れている。だが小山教諭は、ネット記事と新聞は少し違うと指摘し、「紙幅や字数が限られる中で、見出しや記事の校正を重ねたのが新聞。扱いの大きさでニュース価値も分かる」と説明する。

 9年前から地理や公民の授業で新聞を活用し、「教科書の内容を、今と結び付けて学べば生徒も楽しいし理解度も増す」と話した。

 (那須政治)

 

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