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教育

<新聞とわたし> 必ず音読、すっと頭に

◆アイドルグループ「NEWS」リーダー 小山慶一郎さんに聞く

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 アイドルグループ「NEWS(ニュース)」のリーダーを務めながら、ニュースキャスターとしても活躍中のタレント小山慶一郎さん(32)。新聞を「ニュースの教科書」として日々活用しているといい、音読する利点を示す。

 平日はほぼ毎日、昼すぎから夕方までテレビ局でニュース番組の準備と生放送をする生活です。新聞は自宅で一紙購読し、局にある分を含めて六紙に目を通します。時間がない日も各紙の一面は欠かさず読みますね。特に夕刊は、番組と内容が重なることも多いので熱心に読みます。

 新聞を音読するのが、僕のスタイルです。午後四時台のニュースの司会進行を任された二年前から始めました。ニュース原稿を読むための口慣らしも兼ねますが、自分の声を通じて記事の内容がすっと頭に入りやすくなります。子どもに新聞を音読させている鹿児島の家庭を取材したこともあって、世の中に目を向け、親子のコミュニケーションにもなり、家庭以外でも応用できると思いました。

 新聞のよさは、知識の広がりを得られ、物事をいろんな角度から立体化して理解できることです。六月のある日の各紙一面は「円高進む」でした。なぜなのかと読み進めると「英国の欧州連合(EU)離脱決定」がきっかけとあり、中面(国際面や経済面など)に詳しい情報がありました。難しい話題ですが、声に出して読み進めるたびに点と点が線で結ばれ、その線が増える感覚を覚えました。

 相模原市の障害者施設で七月に起きた殺人事件も同じ。「19人死亡」「容疑者は元職員」のショッキングな見出しと一面の記事で概要をつかみ、中面(社会面)にあった現場の様子や容疑者に関する記事などから、犯行の動機や経緯を考えました。新聞はニュースキャスターを務める僕の教科書です。

 実家も新聞を購読しています。でも大学受験対策で小論文のテーマ選びを考える時まで、意識して読んだことはなかった。授業で新聞を使った経験もありません。先生が朝の会で黒板に記事を張り「皆でこの記事を考えてみよう」と声を掛けるだけで、全然違ったのに。一般紙が難しいなら子ども新聞もありますしね。

 キャスターの仕事をいただいて新聞を読み始めてから、人生が肉厚になりました。一つのニュースから得る情報のアンテナ(感度)が高くなったというか、情報を収める引き出しが多くなりました。ネットニュースは自分で選んで読むからテーマが偏りがちだけど、新聞は知らない分野の記事が嫌でも目に入ります。特に生活面は「野菜が高い」など身近な話題から考えさせる記事が多く、読むと得した気分になります。

 新聞は子どもが身を守ることや世界を広げることにも役立ちます。知っていれば小さいころから読んでいたはず。キャスターを務めたことをきっかけに、あらためて新聞に向き合うことができました。

 (那須政治)

 <こやま・けいいちろう> 1984年、神奈川県生まれ。明治大在学中の2003年に「NEWS(ニュース)」を結成。10年から、日本テレビ系の報道番組「news every.(エブリー)」のキャスターを務める。現在は毎週月−木曜、金曜日は月1度出演。東日本大震災の被災者との関わりをライフワークと自任し、「現地には100回以上行った」。

 

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