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教育

<新聞を作ろう> 重要度考えて記事配置

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 新聞作りも最終回。今回は愛知県豊橋市の小学生六人が、中日新聞の記者から、見出しの付け方や、記事の配置を決める割り付けを学んだ。いよいよ作品も完成。新聞社のプロもうなる力作がそろった。

◆見出しは要点を簡潔に

 今回の先生は、中日新聞整理部で割り付けを担当する原葉子記者(45)。入社二十一年のベテランで、「新聞を作ろう」の紙面も担当している。

 この日の新聞を手に持ち、「一面を見て」と呼び掛けた。「普通の字よりも大きいのが見出し。必ず記事の先頭についています」。正確で、分かりやすい言葉であることが大事。「取材に行ってないみんなにも、分かるような言葉を選んで」と話す。

原葉子記者(左)や藤田裕誉先生(右)と一緒に見出しや記事を考える旭小の松浦和花さん(中央左)とササダナタリアさん(同右)=愛知県豊橋市の中日新聞豊橋総局で

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 見出しの文字数は十文字前後。短ければ短いほどいい。なぜだろう? 「同じスペースで文字が少ないと、文字が大きくなる。目立ちますよね」。児童たちは思わず、新聞の見出しの文字数を数え始めた。

 飯村(いむれ)小の玉江士道君から文字の色について質問が出た。「新聞では読みにくくなるので、見出しにあまり色を使いません」と原記者。「でも、効果的だと思ったら挑戦してみて」

 割り付けでは、見やすい紙面を心掛けたい。どの記事をどのくらいの大きさで扱うのか、記事の重要度に応じて決める。一番知らせたい記事の場所を決めたら、見出しは大きくしよう。「紙面に変化をつけるといい。端から端まで一つの記事が続くと読みにくいので、記事と記事を仕切る線(けい線)を引こう」。写真やイラスト、四コママンガをバランス良く置いても、読みやすくなる。原記者に教わりながら、児童たちは定規を手に、けい線を引いた。

 最後に、記事の書き方についておさらいしておこう。今回は、記事を書くタイミングは児童たちに任せた。取材後にすぐ書き始める児童もいれば、割り付け後に書く児童も。新聞社では割り付け前に記事を書くことが多いが、決まりはない。

資料を手に記事を考える前芝小の上岡彩夏さん(左)と西土真央さん=愛知県豊橋市の中日新聞豊橋総局で

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 心掛けたいのは、みんなが知らないことを記事に書くこと。取材で取ったメモを見返して、印象に残ったこと、初めて知ったことなどを盛り込もう。「○月○日、○○に行きました。楽しかったです」と感想文にならないようにしたい。「なぜ」「どうやって」という原因や背景、方法などを詳しく書くと説得力が増す。一文を短くすると読みやすい。

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 こうしたことを踏まえて、みなさんも新聞を作ってみませんか。親子やきょうだいで「家族新聞」を作っても楽しいです。

 (長田真由美、那須政治)

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◆思い伝わってくる

 【講評】どれもすばらしい作品です。路面電車に焦点を絞った「市電新聞」は、市民に愛されている理由、女性運転士、日本一の急カーブの三つに書き分けて読みやすい仕上がりになっています。「ウミガメ新聞」では、地元の環境を大切にしようという思いが伝わってきます。

 トレイルランニング大会を取り上げた「ダモンデ新聞」。家族で出場したことで大会に興味を持ったそうで、身近なところに企画のヒントがあることを教えてくれます。「のんほい新聞」は、動物園の裏側に着目した点が見事でした。地元の魅力を探った二つの「前芝新聞」は、前芝地区に足を運びたくなります。

 家族旅行、遠足、運動会…。新聞の題材はいっぱいあります。記事を書くと、理解が深まり、記憶にもしっかり刻まれます。この講座をきっかけに、子どもたちが新聞づくりに挑戦することを願っています。

 (教育報道部長・前田智之)

 

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