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教育

<新聞を作ろう> 何を聞く? 事前に考えて

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 愛知県豊橋市の小学生六人と本紙記者が七月から進める新聞作り。テーマを「みんなが知らない地元の魅力」と決め、いよいよ取材だ。「何を聞こうか」「うまく話が聞けるだろうか」。期待と不安が入り交じるなか、児童と記者は取材に向かった。

◆相手に合わせて対応を

 取材で大切なのは事前準備。飯村(いむれ)小六年の玉江士道君は、取材する「トレイルランニング」(トレラン)について、インターネットなどでじっくり調べた。トレランは、登山道や林道を走るスポーツ。自分も家族で参加した経験から、「大会の安全をどう守っているか」「どんな大会を目指しているか」など、知りたいことをノートに書いた。現地へ向かう電車でも資料を読み返す余念のなさで、新しい質問を書き加える。

 取材は“生もの”。無口な人もいれば、質問する暇もないほど話を続けてくれる人もいる。どうしたら、相手に知りたいことを話してもらえるか。まずは、いろんな角度から、たくさんの質問を考えておこう。

 よく話をしてくれる取材相手だった場合は−。飯村小六年の水野百々香さんが豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)に行くと、園長自ら案内してくれた。「カバはライオンを襲うこともあるって知ってる?」「カンガルーの赤ちゃんは妊娠一カ月で出産するんだよ」。普段からガイドをしていることもあって、面白い話が次から次へと出てくる。「メモが追いつかない」と焦る水野さん。その場では話をじっくり聞いて、分からないことは後から質問する手法に変えた。

 二人組というメリットを生かしたのが旭小六年のササダナタリアさんと松浦和花(のどか)さん。「市電」の愛称で親しまれる「豊橋鉄道市内線」と、ウミガメの保護や海岸の保全活動をするNPO法人を取材した。

平松大地さん(右)から「つくだ煮は一晩寝かせることでよりおいしくなります」と説明を受ける(左から)上岡彩夏さんと西土真央さん=愛知県豊川市の平松食品で

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待機中の電車内でインタビューする(右から)ササダナタリアさんと松浦和花さん=同県豊橋市で

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 市電では、ササダさんが聞き役、松浦さんが書記役を務めた。対話形式の取材は、相手の話を理解する▽要点をメモする▽次の質問を考える▽写真を撮影する−などを同時に慌ただしくこなす。プロの記者でも慣れるのに時間がかかり、複数人で役割分担すると効果的だ。

 現場に行くと、思わぬ発見に驚くことも。前芝小五年の上岡彩夏さんと西土真央さんは、学校近くの「平松食品」(愛知県豊川市)のつくだ煮工場で、徹底した品質管理にびっくり。帽子にマスク、白衣を着ると、体に粘着ローラーをかける。手洗いは毎回爪までしっかり洗い、アルコールで消毒した後は、エアシャワーで全身のほこりを取る。「おいしいつくだ煮を作るために、見えないところまで手を抜かないんだ」と、二人はすかさずメモを取る。

 さあ、原稿の材料はそろった。ここからが腕の見せどころだ。

 (那須政治、長田真由美)

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 ◇取材にご協力いただいた皆さん

 新城スポーツツーリズム推進実行委員会 有城辰徳さん▽豊橋総合動植物公園 斎藤富士雄さん▽豊橋鉄道 今泉隆優さん、戸田昌裕さん、早川由佳さん▽NPO法人表浜ネットワーク 田中雄二さん▽平松食品 平松大地さん▽「みなと塾」 加藤正敏さん

 

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