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クルマ革命

マツダや日産、日本の美で勝負 刀や和装ヒント

日本の美意識を追求したマツダの「ビジョン・クーペ」=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 5日まで開催中の東京モーターショーに、マツダや日産自動車が「日本の美」を感じさせるデザインの試作車を出展している。世界市場で海外勢との違いを明確にしたい狙いがある。

 マツダの「ビジョン・クーペ」は、ドアを車内側に反らした。日本刀に見られる反りを取り入れ、車が動くと光の当たり方で陰影が生まれるよう設計。ドアミラーなどを目立たなくし、移ろいの美と無駄な要素をそぎ落とした中に美しさを見いだす、日本人の美意識を表した。デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男常務は「価格で競争するのではなく、デザインでも価値を高め、違いを打ち出す必要がある」と語る。

 完全自動運転の電気自動車(EV)「ニッサンIMx」を出展した日産は、先端技術と和のデザインの融合を演出。和装で裏地にこだわる粋を示す「裏勝(まさ)り」に着想を得て、ホワイトパールの車体の所々にさし色のように朱をあしらった。座席のヘッドレストは組み木模様、パネルは木目調にした。日産は「力強いのに軽やかなEVに、和の感性を取り入れ、静と動という相反するものを表現した」と説明する。

木目調のドアトリムで「和」を演出する「ニッサンIMx」=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 欧州車メーカーなどブランド力のある海外企業と比べ、日本企業は一目でどの企業か分かる製品が少ないとされる。経済産業省では、デザインで日本製品の競争力を高めるための研究会を設置している。

 (中沢佳子)

 

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