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クルマ革命

仮想現実、未来を体感 東京モーターショー

東京モーターショーでVR体験する本紙記者=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 東京モーターショーは二十八日から一般公開が始まる。会場ではバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)端末を使った体感型の展示が花盛り。報道陣への公開で一足先に訪れた記者がさまざまなVR展示を試してみた。 

◆28日から一般公開 車の「裏側」のぞく…

 最初に訪問したのは独ポルシェのブース。ゴーグルとヘッドホンを装着すると、目の前に、新型のプラグインハイブリッド車「パナメーラ4Eハイブリッド」が実物大で現れた。

 場所は夕暮れのビルの屋上のようだ。ボディー上で丸く点滅した部分に触れると、ドアやトランクを開けて車内をのぞき込むことができた。表示する画像を車の基本骨格に切り替えることもでき、しゃがんで下や横からのぞき込むと車体の裏側の構造まで見られた。

 広報担当者は「普段はなかなか見られない場所を見ることで、楽しみながら車に興味を持ってもらいたい」と話した。

 独フォルクスワーゲン(VW)の展示では、試作車「IDクロス」を疑似試乗できる。シートに座ってVR端末を着けると、まるで運転席にいるようだ。助手席に外国人女性が座り、ちょっとしたデート気分を味わいながら、自動運転でドライブを楽しんだ。

 ドイツにある実物の試作車は東京には持ってきていない。VWの展示担当者は「すべての車を持ってくるのは難しいが、VRなら手軽に紹介できる」と話す。海外で展示しきれない車をPRするのにVRは有効な手段といえそうだ。

 トヨタ自動車のVR展示では、水素を燃料にして走る燃料電池車(FCV)の試作車に乗って、街をドライブする様子がイメージできる仕掛けになっていた。

 会場では最大三十人が一度に未来の東京の街をイメージしたVR空間に入り、協力して迷路のゴールを目指す主催者展示など、各種のVR展示があふれていた。臨場感ある「錯覚」に触れて、車の未来を感じるのもモーターショーの新しい楽しみ方になりそうだ。

◆「販売禁止対象HVは含まず」英車団体トップ

 英国の自動車業界団体トップのマイケル・ハウズ自動車製造販売協会長は、エンジン車の国内販売を二〇四〇年までに禁止するとの英政府の方針を巡り、禁止対象にはエンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)は含まれないとの見解を示した。開会中の東京モーターショーの視察で来日し、本紙などの取材に応じた。

 ハウズ会長は「英政府は『従来型エンジンの販売を禁止する』と言っているだけで、現時点ではHVやプラグインハイブリッド車(PHV)は対象に含まれない」と明言した。

 電気自動車(EV)の普及には、高い車両価格、短い航続距離、長い充電時間の三つを克服する必要があると指摘。トヨタ自動車のHVは最初の百万台の販売に十年かかったが、次の百万台は二年で達成したことを例に挙げ「しばらく時間はかかるが、EVも爆発的に普及するタイミングが訪れるだろう」と語った。

 英国の欧州連合(EU)離脱に関しては、EUが世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて英国からの自動車輸入に10%の関税を課せば「販売価格が上昇する」と指摘。英国の自動車産業が55%の部品を国外から調達するなど相互依存の高さから「ビジネスの観点からは単一市場の維持が理想だ」と述べた。

 同協会は、英国内の自動車メーカーや販売業者で構成。現地に工場を構えるトヨタや日産自動車も会員になっている。

(岸本拓也)

 

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