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高校生・大学生

<by学生スタッフ> 夢あるならTRY!留学

 大学生らが企画から執筆まで担う「by学生スタッフ」。今回は留学がテーマ。留学経験のある学生スタッフが座談会で語り、留学のスペシャリストに会場からの質問に答えてもらい、ロシア文学者として世界で活躍する亀山郁夫さんに英語を学ぶ意義や留学への助言について講演してもらった。

 (鳥羽商船高専五年・堀口駿、椙山女学園大一年・榊原歌穂、三重大一年・朝倉唯)

◆忍耐学んだ/反対され奮起/目的意識が大切 経験者スタッフが座談会

留学体験を話す学生スタッフら=名古屋市中区の中日新聞社で

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 −留学のきっかけは。

 水野 長期留学の前に、海外での適応能力と本当に行くべきかを見極めたくて短期で留学した。

 堀口 航空系のインターンシップをしたかった。国のトビタテ!留学JAPANプログラムを使った。

 土井 法学部で民主主義について研究していたので、反対の社会主義の国を知りたくてベトナムへ。

 松村 高校のとき英語とファッションの勉強がしたくて、留学のあっせん会社を使って行った。

 −語学力はついたか。

 松村 最初は留学先のニュージーランドのスペルすら分からなかった(笑)。けど、帰国後のTOEICで八百七十五点取れた。現地の友達とずっといたのが良かったかな。

 土井 現地の授業は英語で実践的な英語は身に付いた。ベトナム語も少し。

 堀口 TOEICは三百点上がった。

 水野 バスで乗客の会話を聞くとかホストファミリーと話すとか工夫を重ねれば短期でも語学力は付く。リスニング力が伸び、会話できるようになった。

 −現地でストレスは。

 水野 英語しか話せない環境は予想以上にストレス。忍耐力、精神力を学んだ気がする。

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 土井 半年間は長くて、一人で暇だと寂しくなるので勉強し、出掛けた。

 松村 私はノーストレス。朝八時から午後三時まで学校で、その後は友達と遊んだ。海外で浪人している気持ちで、夜は十二時まで受験勉強した。

 −日本の知識は大事か。

 堀口 日本の宗教や社会保障の話も出た。どれだけ話せるかで現地の人と仲良くなれるかが決まる。

 −親の反対は。

 土井 留学決定後に伝えたら父が大反対。帰国するまで許してもらえなかった。だから留学中は安全とお金と健康に気を使い、報告も欠かさなかった。

 堀口 ぼくも反対され、授業料の四十万円は帰国後バイトで返した。

 水野 私も父がすぐ賛成せず、留学中に疲れると顔が脳裏に浮かび「絶対がんばらないかん」と。

 −留学で得たものは。

 松村 第二の家族を得た。友達もできた。

 土井 日本では分からないことに気づき、そのために行動できたこと。

 水野 日本でできる準備はしておくべきだ。期間より質で、一カ月でだめなら一年行っても変わらない。帰国後は日本に来る留学生を支える側になりたいと考えが変わった。

 堀口 やりたいことを最適な時期・場所ででき、最先端の情報を得た。なぜ、どこに、いつ行くかをしっかり考えれば最大限の成長がある。

◆語学だけでなく教養も ロシア文学者・亀山郁夫さん講演

亀山郁夫さん

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 私には夢がある。ロシア文学の研究者として積み上げてきた成果を世界に広めたい。そのためには英語が必要だ。でも、十五年ほど前、英国で講演した後に質疑に応じられず、英語の能力に危機感を覚えた。英会話教室に通い、今も毎日英語圏の映画を見るなど努力している。

 若い方は英語と、できればもう一つの言語を身に付けてほしい。もちろん、教養も必要だ。教養とは、ある専門的な深さの知識と、そこから波状的に広がる知識の体系。芸術も大切で、映画を勧める。人生の経験になり英語の勉強にもなる。

 留学する人に「郷に入っては郷に従え」と助言したい。世界のどの町も安全が保証できない時代。私も旧ソ連時代、現地の習慣を知らずにスパイ容疑をかけられ苦しい経験をした。ルールを守ることが自分を守る最大のコツ。その中でグローバルな視点を得てほしい。

 <かめやま・いくお> 1949年、栃木県生まれ。ロシア文学者、名古屋外国語大学長。前東京外国語大学長。

◆何がしたいか考え、相談を 「留学ジャーナル」加藤ゆかりさんに聞く

加藤ゆかりさん

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 Q 留学先や種類は。

 A 大学、高校や語学学校。1週間から語学力ゼロでも行ける。自由度が高いワーキングホリデービザを使う留学も多い。何がしたいかを整理し、留学支援会社の無料相談を利用してほしい。費用は年間250万〜300万円。フィリピンなどはその3分の1ほど。

 Q 留学の良さは。

 A 相手の文化を理解しつつ言いたいことを伝えるコミュニケーション力が身に付く。英検2級程度の知識は備えて行ってほしい。現地の人のアグレッシブさを感じられるのも利点。私のお薦めはマレーシア。勢いがあって面白い。

 Q 就活への影響は。

 A 少し有利になるくらい。今はネットでエントリーできるし就活時期を気にしすぎず行った方がいい。

 Q 安全面が心配。

 A 留学先の学校で治安の話がある。危険を分かった上で注意して動き、病気に備え保険を掛けておくのも大事。

 <かとう・ゆかり> 1961年、岐阜県大野町生まれ。留学支援会社「留学ジャーナル」代表取締役副社長。

◆意義や価値、理解し合えた 鳥羽商船高専5年・堀口駿

 企画から座談会の進行、執筆も担った。座談会では留学の意義や価値について想像以上に話せた。自分の体験を本音で伝えようとする熱意や、留学で得た他人の価値観や多様性を受け入れる力が各メンバーにあったからだろう。一人でも多くの学生が留学について考えてくれたらと願う。

 

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