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高校生・大学生

<高校生はこう思う!> 中学校の部活動って…

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 中学や高校の過度な部活動を見直す動きが広がっている。教員の負担軽減がクローズアップされる中、高校生スタッフが中学時代を振り返り、部活動を考えた。

 一月中旬、スポーツ庁が中学の運動部についてガイドライン案を示した。休養日は週二日以上、練習は平日二時間程度、休日は三時間程度が基準だ。

 「部活に縛られるのは嫌。大賛成です」と話すのは、公立中のソフトテニス部に入っていた高二女子だ。朝練と授業後の練習は当たり前、土日も月に一度以外、終日部活に明け暮れた。

 熱心な教員が顧問だった。ミスすると「なんでこんなプレーもできねえんだ」と怒鳴られた。ストレスがたまり練習ノートをカッターで切り裂いたこともある。

 部活は全員加入ではなく辞めることもできたが、続けた。「退部すると高校進学に響くと思っていた」。一般にスポーツ推薦などを除き、部活が入試の合否に大きく影響しないとされていたが、基準はあいまいだ。同級生は担任に「内申が下がるぞ」と言われ、退部を思いとどまったという。

 忍耐力と体力は身についたが「あんなに頑張らなくても良かった」。部活は自主的な活動だ。「入らなくても、それが普通という風潮をつくるべきだと思う」

 公立中でバレー部だった高二女子は男性顧問に浴びせられた言葉が耳に残る。「俺だって家庭があるんだ。それを犠牲にして、おまえらを見てやってるんだ」。土日の大半は大会や練習試合で「先生も生徒も家族との時間が削られていた」。

◆縮小より環境充実

 一方「先生の負担は分かるが、縮小するのは違う」と主張するのは公立中と高校でソフトボール部を続けた高三女子。試合を重ねるほど想定外の動きに対応する力がつき、仲間との絆も生まれた。「外部指導員を雇い、どこでも十分に活動できる環境を整えて」と願う。

 部活は近年、少子化で人数が集まらず、学校以外のスポーツクラブなど競技に取り組める環境も増えるなどで、過渡期にある。

 かつて野球部に所属した高二男子は今、留学先の米国でサッカーとバスケの二つの部を掛け持ちする。本格的にやりたい人は地域のクラブ活動などに参加する。「日本とは違い、土日やオフには学校外の活動に取り組むことができる。季節ごとにいろいろなスポーツも楽しんでいる。使う体の部位が違い、けがの予防にもつながると思う」

 (川合道子)

 

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