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高校生・大学生

スマホで切り取る2017

写真

 若者を中心に、写真の見栄えがいい「インスタ映え」や「フォトジェニック」という言葉が流行した二〇一七年。高校生たちはスマートフォンで、社会のどのような場面を切り取ったのだろう。高校生スタッフに、今年を表す一枚を送ってもらった。

 今枝耕平さん(三年)が今年の一枚に選んだのは、青空に映える地元・愛知県犬山市の「国宝犬山城」だ。七月中旬に局地的な大雨に見舞われ、天守の最上部を飾るしゃちほこの片方が落雷で破損した。

 当日は城の上空を飛び回るヘリコプターの音と、犬山を心配する友人たちからのLINEで、異変を知った。「市民にとっては街のシンボル。次の日に心配で様子を見に行きました」

 オープンしたばかりの家具小売店「イケア長久手」に駆けつけたのは三浦歩さん(二年)。店舗周辺は連日、入場を待つ車が列を作ったが、自宅から五キロの道のりを自転車をこいで向かったため難なく到着。「北欧のデザインが好きなのでうれしいです」と話した。

 真っ赤に染まった「豊田スタジアム」を写したのは砂澤祐太さん(二年)。サッカーのJ1昇格プレーオフ決勝で、名古屋グランパスが復帰を決めた瞬間に立ち会った。「負けたら終わりの試合にたくさんのサポーターが駆けつけていて、最高の応援でした!」

 九月には衆議院が突然解散し、十八歳選挙になって初の衆院選も翌月実施。偶然にも十八歳の誕生日が投開票日と重なった板垣杏奈さん(三年)は、投票したことを証明する「投票済証」をパチリ。「単なる記念で終わらせないよう、政治に関心を持ち続けたい」

 米国に留学中の市川慎太郎さん(二年)は、ニューヨークで撮った「トランプタワー」を寄せた。相次ぐ北朝鮮のミサイル発射やトランプ大統領の登場で「世界を平和にするって難しいなと感じた一年でした」。

 広島への修学旅行で「原爆ドーム」にレンズを向けたのは小野田菜緒さん(二年)だ。「近くに落ちているコンクリート片などが戦争の恐ろしさを物語っているよう」。日本の被爆者も関わる非政府組織「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」は、今年のノーベル平和賞に輝いた。「戦争を知らない私たち若い世代も、現地に赴いて自分の目で見て学べること、伝えられることがあると思う」と気持ちを新たにした。

 昨年は主要八都市のブランドイメージ調査で「行きたくない街ナンバーワン」となった名古屋市。市民の畑山亘さん(二年)が選んだ一枚は、イルミネーションで輝く「テレビ塔」だ。「名古屋城や名古屋めしなど魅力は十分にある。個人でも街の良いところを伝えて盛り上げていきたい」

 その市内には「レゴランド」が日本初上陸。坪井佑介さん(三年)は「魅力がないといわれる街に、ようやくすてきなレジャースポットができて良かった。受験が終わったら遊びに行ってみたい」と来場をPRする模型をスマホに収めた。

 最も多く寄せられたのが色とりどりのスイーツの写真だった。安田悠里子さん(三年)は、クリームたっぷりの抹茶パフェを撮り、自身のツイッターに投稿。あちこちのカフェに「インスタ映えする○○」という売り出し文句があったためか、「昨年に比べて食べ物の写真が増えたような気がします!」と振り返った。

 (川合道子)

 

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