トップ > 特集・連載 > 高校生・大学生 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

高校生・大学生

どうする??10代の有権者 「18歳選挙権」初の衆院選

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初の衆議院議員選挙が1週間後に迫った。降ってわいた解散に、政界の再編という思わぬ展開も重なり「一体どうなってるの!」と10代の有権者たち。どんな思いで一票を投じる? 中部地方の高校生や大学生らが語り合った。

■投票への思い 新党乱立でモヤモヤ/税金の使い道に注目

 この夏に十八歳の誕生日を迎え、選挙権を得たばかりの西尾七海さん(高三)は、衆議院の突然の解散に「こんなに早く、選挙が現実のものになるとは思わなかった」と苦笑した。

 「何のための解散?」とスマートフォンで調べてみたものの、納得のいく説明は見つからないまま。「党の誰と誰が会った」といった類いのニュースばかりが目につき「どうやって投票先を選んだらいいのか、モヤモヤする」と明かした。

 文化祭の準備に追われている最中に選挙を知った松岡上総(かずさ)さん(高三)も「いつの間にか新しい党が乱立していて、各党の違いがよく分からない」とこぼす。同級生の中からも「選挙はダリィー(だるい)わ」と消極的な声が上がっているのが「ショック」という。

 国政で初めて十代が政治参加できるようになった昨夏の参院選では、国に給付型奨学金の導入を訴えようと先輩たちが「選挙に行こう!」と声を上げるのを間近で見た。各党もそれに応えるように奨学金の導入について言及し「若い世代が選挙に関心を持てば、若者向けの政策を打ち立てられる」と可能性を感じた。

 投票日まで残り少ないが「高校生も政治参加できる貴重な機会。関心がない人にも呼び掛け、選挙に行くきっかけをつくりたい」。

 木田直希さん(大一)は今回の衆院選が初の投票になる。実は前回の参院選では、有権者だったが棄権した。友人たちが「おまえがこっちの候補に入れるなら、俺はこっちに入れる」などと「遊び感覚」で参加しているのを見て「めんどくさくなった」。

 十代にも身近な税金である消費税引き上げ分の使い道が争点の一つになっていることを知り、「自分たちの納める税金がどのように使われるのか」が気になり始めた。これまでは素通りしていた街頭演説にも今回は立ち止まって耳を傾けるつもりだ。「自分たちの未来を考えて一票入れたい」

■日本の未来は 憲法論議見守る/若者に易しく語って

 十代の高校生や大学生らが描く未来とは−。宮澤和枝さん(大二)は「みんなが生きがいを持ち、それに干渉されない社会」を挙げる。そう思うきっかけとなったのが国が掲げる「一億総活躍社会」だ。「仕事を持つ女性が良いとされ、家庭を守る主婦がダメと言われているよう。さまざまな価値観が認められる国であってほしい」と考える。

 「最終的に戦闘をしない国」と話すのは加藤悠史(ゆうし)さん(大一)。安田悠里子さん(高三)も「平和を貫き続ける国」を挙げた。今回の選挙では、憲法改正も大きな争点の一つ。平和を守ることができるのは改憲か護憲か。安田さんは「まだよく分からないのが本音。だからこそ、それぞれの政党や候補者の考えをよく聞いてみたい」と話した。

 前回参院選の投票率は十八歳は51%、十九歳は42%で、全体平均の54%には届かなかった。「日ごろからもっと政治と若者の距離を近づけておくことが大切だと思う」と櫻井諒(りょう)さん(大一)。今のところ若者の衆院選への盛り上がりは「いまひとつ」と感じている。「『政治』や『選挙』というと遠いことのように思えるけど、本当は僕たちの生活に身近なこと。候補者には分かりやすい言葉や例えを使って国の未来を語ってほしい」と注文を付けた。

(川合道子、芦原千晶)

写真
写真
 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索