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高校生・大学生

<Hello!キャンパス> 愛知大・大澤正治教授

◆環境経済学 自然の恵み価値判断

大澤正治教授

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 人は自然から多くの恵みを受けていますが、私たちはその価値に見合う分をきちんと支払っているでしょうか。

 例えば太陽光や風力で発電した電気の料金を決めるとき、基になるのは発電や電力輸送などにかかる費用で、光や風そのものの値段は含まれていないと考えられます。

 自然はあるのが当たり前でその価値は実感しにくいのが現状です。でも環境破壊が起きたとき、それを食い止め、回復させるのにどれだけお金がかかるでしょう。価値の大きさを知るには、いずれ負担することになる環境対策費だと理解し、前払いすることです。近年は電気料金に再生可能エネルギー発電への賦課金、石油などに由来するエネルギーに二酸化炭素排出権の取引価格を上乗せする動きもありますが、十分とは言えません。

 環境経済学は、自然と人との関係を「お金」という物差しを用いて考える学問です。価格は普通、取引する者同士の合意で決まりますが、自然は意思表示してくれません。人が自然の恵みをきちんと認めて価値を判断し、価格に反映させる必要があります。だからこそ、できるだけ環境に触れ、自然から発せられるシグナルを五感で感じられるようにすることが大切です。

 <おおさわ・まさはる> 経済学部教授。電源開発(Jパワー)勤務も経験。専門はエネルギー、環境政策論。東京都出身、68歳。

 

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