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高校生

<Hello!キャンパス> 南山大・山岸敬和教授

山岸敬和教授

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◆政治学 より良い民主主義探る

 もし自分の持ち物を誰かが盗んでも罰せられないとしたら、どんな社会になるでしょうか。自分も他の人の物を盗もうとする人が現れるかもしれません。十七世紀のイギリスの政治思想家ホッブズは、人間は生まれつき利己的な動物で、国家や法律がなければ「万人の万人に対する闘争」状態になると著書「リバイアサン」で述べています。

 けんかをせず安全に過ごすためには法律やルールが必要です。大事なのが権力。人々を強制して従わせる力がなければ、例えば車に道路の左側を走らせることもできず、社会の秩序を保つことができません。

 一方で権力には悪い面もあります。歴史で証明されているように、権力がただ一人の者や一つの政党に集まると、乱用が起きやすくなります。権力がみだりに用いられないような仕組みをどうつくるか。生まれたのが「民主主義」です。

 とはいえ選挙を経ても理想的ではないリーダーが生まれることも。授業では、どのような民主主義ならば権力の悪い面が出てこないか、また、グローバル化が進んでますます複雑化する世界の問題をどのように解決するのかを考えます。先見性を持って物事を判断できる力を養うことが求められています。

 <やまぎし・たかかず> 国際教養学部教授。専門はアメリカ政治。福井市出身、44歳。

 

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