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青く、老いたい

第224回 あの笑顔を忘れないー追悼・小林麻央さん

 昨日(24日)、名古屋で肺がん患者さんたちの会合があり、三重県津市の患者団体「サミット」代表・中原博文さん(37)と半年ぶりに会いました。

いつもエネルギッシュな中原さんですが「昨日から、めちゃショックで…」と元気がない様子。そう。小林麻央さんの訃報が原因でした。

ポジティブの輪

 中原さんは、2014年にIV期の肺がんが見つかり、分子標的薬などの治療を受けながら、アメーバブログで「肺癌IV期をポジティブに生きる」と題して、日々の病状や活動などを精力的につづってきました。決めぜりふは「今日も明日もポジティブ、ポジティブ」です。

 各地に闘病の仲間ができ、地域もがん種も超えてつながる患者組織として、定期的に会合を開いています。いわば小林麻央さんの先輩格のブロガーですが、中原さんは「インパクトが全然違います」と言います。

 「著名人で、闘病体験をあんなふうに包み隠さず、明るく語れる人って、他にいなかった。すごく苦しいはずなのに、ブログの自撮り写真はいつも笑顔。どれだけ多くの患者たちの励みになっていたか。ぼくが周りからポジティブだと言われるのも麻央さんから元気をいただいていたからなんです。あの笑顔を絶対に忘れません」

 私も読み返してみました。

麻央さんの最後の書き込みは20日付け。「口内炎の痛みを上回るオレンジジュースのおいしさ」をつづり「朝から笑顔になれます。皆様にも、今日 笑顔になれることがありますように」と締めくくっていました。

最後の書き込みでの笑顔【出典元:小林麻央ブログKOKORO】

写真

 起き上がることもできない状態の中で、努めて明るく日常を書き続けた麻央さん。その原動力になったものは、おそらく子どもたちがこのブログを読んだときにつらい思いをさせないため。母や姉の献身的な看護に報いるため。愛する夫のため。そしてネットを通じて心を通わせた全国の仲間たちのため。中原さんもその一人だったのでしょう。

 中原さんは、これまで使っていた分子標的薬の効き目が悪くなり、少し前から別の抗がん剤に切り替えています。副作用は大変だったようですが「これでつないで、新薬を待ちます。1年以内に出るはずだから」と、さらりと言います。こうしたポジティブの輪を広げていきたいものです。

 小林麻央さんのご冥福を心よりお祈りします。

 

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