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若年がん 年2万人超 初集計 血液や生殖器多く

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 国立がん研究センターは二十九日、十五〜三十九歳の思春期・若年世代でがんと診断される人の数が年間二万一千四百人に上るとの推計結果を発表した。がんの種類別では血液や生殖器のがんが多く、三十歳を過ぎると女性の乳がん、子宮頸(けい)がんの増加が目立った。この世代のがんの詳細なデータが明らかになるのは初めて。

 若いがん患者は、就学や就職、結婚など特有の悩みを抱えることが多いほか、小児や中年以降の患者に比べ、治療法開発や支援が遅れている。センターの片野田耕太がん統計・総合解析研究部長は「がんの種類や患者数を自治体や医療機関が把握し、診療体制の整備に活用してほしい」と話している。

 センターは二〇〇九〜一一年に、愛知、岐阜、長野、滋賀などを含む二十七府県から集まった地域がん登録データを基に、〇〜十四歳の小児がんと十五〜三十九歳の思春期・若年世代のがんの患者数を調べた。

 この結果、〇〜十四歳は二千百人、十五〜十九歳は九百人、二十代は四千二百人、三十代は一万六千三百人が一年間にがんと診断されることが分かった。中高年を含めた全年齢では約八十万人。十五〜三十九歳は同世代の約0・06%が、がんと診断されていることになる。

 〇〜十四歳で最も多いのは白血病、二位は脳腫瘍、三位はリンパ腫で、ほとんどが成人ではまれながんだった。十五〜二十九歳では白血病や卵巣・精巣がん、甲状腺がんやリンパ腫が多かった。三十代になると成人に多いがんが増え始め、特に女性の乳がんや子宮頸がんが目立った。

 政府が昨年まとめた第三期がん対策推進基本計画は、思春期・若年世代のがん診療体制や支援を強化する方針を打ち出しており、今回のデータは、体制整備や治療薬開発の優先度を把握することなどに使われる。

 

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