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ほっトライン(教育相談)

ダイエットする娘が心配 すぎむらなおみさんが答えます

 【Q】中三の娘が、中高生向けの雑誌でダイエットの記事を読み、実践しています。夕食は野菜のみ。朝食と給食は食べますが、通常の半分程度。おやつは一切食べません。食事制限をすることで、月経不順や骨粗しょう症、拒食症にならないか心配です。部活は吹奏楽部で、自宅でストレッチを毎日しています。本人の気持ちを尊重しながら必要な量を食べさせるには、どう接していけばいいでしょうか。(女性、40歳)

 【A】お母さんのご心配は、ごもっとも。今は将来に向けて丈夫な体をつくる時期。極端なダイエットには不向きです。一方、「やせたい願望」をはじめ、外見にこだわる時期でもあります。なぜなら思春期は誰もがアイデンティティーの確立期。「自分って何?」と不安になりつつ「自分が自分であること」に納得していく時期だからです。

 しかし、「自分って何?」という問いへの答えはつかみどころがありません。そこで手っ取り早く「これが自分!」を見つけようとします。それが外見へのこだわりです。食べ物や音楽などの好き嫌いを語り、制服の着こなしや髪形で他者との差別化を図ります。「みんなに一目置かれたい。そうすれば、自分が自分であることに安心できる」からです。ただ、どのあたりで安心できるかは人それぞれ。自分自身への信頼が高ければ、他者からの承認さえ不要な子もいます。

 ダイエットもしかり。空腹に負ける自分を受け入れ、「今の自分もいい」と普通の食事に戻っていくなら問題ありません。しかし、空腹に負けた自分を責め、大量に食べてしまい過食になるケースや、逆に空腹を我慢し続け、実際に体重が減り始めると、そこに達成感を見いだし、拒食になってしまう場合もあります。

 そう。問題はダイエットではありません。「自分への信頼感」の問題です。食べ物に焦点を当てるのはやめましょう。こだわりを強化してしまいます。代わりに部活での頑張りに耳を傾け、進路について語り合いましょう。娘さんが自己受容できればダイエットはそこそこで終わります。

         ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、享栄高校野球部顧問・日本高野連評議員大藤敏行さん、フォトジャーナリスト安田菜津紀さん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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