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ほっトライン(教育相談)

娘の中学受験、妻が反対 尾木直樹さんが答えます

 【Q】五歳の長女に中学受験をさせる、させないで、妻と意見が合わず困っています。私は娘を、最難関の私立女子中学校に入れたいのですが、進学校の公立高校を卒業している妻は、中学受験に反対します。娘が受験勉強の適齢期といわれる十歳になる前に、まずは妻を説得したいです。いいアドバイスはないでしょうか。 (男性、35歳)

 【A】随分、早いご相談ですね。

 夫婦で教育観や望む子どもの将来像が異なることは珍しくありません。相手を説得しようと構える前に、なぜそう望むのか、お互いの描くわが子の将来像について話し合い理解を深め合いたいですね。

 幼稚園や小学校の「お受験」の場合、ほぼ親の意思で選ぶことになりますが、中学受験だと、親の教育方針によるとしても、地元公立中も含め、本人の意思を尊重して進学先の検討ができますよね。そういう判断のできる自立した人間に育てることが、受験学力形成より前に大事ではないでしょうか。まだまだ先のことですから、まずは娘さんの成長の様子や個性、好きなことや得意なことなどをしっかり見守ってあげてほしいと思います。

 二〇三〇年には人工知能(AI)が今ある仕事の半分近くをこなすとか。経済協力開発機構(OECD)では、「生き延びる力」を学力と定義。「新しい価値の創造力」「緊張とジレンマの調整力」「責任をとる能力」を学力の構成要素としています。教育界では、二〇年には大教育改革を迎え、学力観や受験問題も様変わりします。

 今年二月の私立中入試問題は、「開成ショック」とも言われるように大きく変化しました。これまで難関私立中学の多くが出題してきた詰め込み型の知識、解くスピードを競う難問などとは全く異なる内容に。大学入試改革の影響が中学入試にも及んでいるのです。学習方法においてもアクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)への大転換の真っ最中です。

 こういった教育情勢を見据えつつ、娘さんの様子や意思を第一に、夫婦でじっくり検討されてはどうでしょうか。

       ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、享栄高校野球部顧問・日本高野連評議員大藤敏行さん、フォトジャーナリスト安田菜津紀さん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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