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ほっトライン(教育相談)

夫から練習強制される息子 大藤敏行さんが答えます

 【Q】軟式野球をする小学四年男児の母親です。父親の野球熱が高く、素振りなど日々の練習メニューを決めて息子に押し付けています。息子はなんとかこなしていますが、父親は夜帰宅すると「どうせ練習してないだろう」と疑い、他の選手と比べて息子を責めることも。私が注意しても聞く耳を持たず、息子が大好きな野球を、やらされている感じで、元気がなく見えて心配です。 (女性、40代)

 【A】イチロー選手が有名になったころから、父親の指導が話題になりました。子の上達を手助けしたいのが親心というものです。

 自主練習を指導するのは大切ですが、注意すべきは、技術的・理論的に正しい指導かどうかと、年齢や成長に合った無理のない量であるか。小学生は筋トレが故障や成長抑止につながることもあり、重いバットを振り続けて、間違ったスイングが身に付くこともあります。

 特に名門校出身者に多いのが、自身が過去にやった練習を取り入れるケースです。時代とともに練習方法も変化しますし、「うさぎ跳び」のように禁止となったメニューもあります。

 私はU−18日本代表や秋田県のプロジェクトなどで、日常的な師弟関係にない選手と接する機会があります。この場合、特に打撃では選手の感性を尊重して、「こうしなさい」とは言いません。上達のためにどうすべきか、選手自ら考えるヒントを与えるにとどめます。

 親子間の場合、つい感情が高ぶって「押し付け」になることがあり、それでは息子さんが野球嫌いになりかねません。指導は指導者に任せ、お父さまには温かく見守ってほしいものです。

 米国のように、別競技に触れるのも後に大きなプラスです。バスケならステップが野球のフットワークに役立つし、水泳は肩関節の可動域を広げる効果も。お子さんはまだ四年生ですから、勉強とのバランスに気をつけながら、楽しんで野球に取り組める工夫をしてあげてください。

       ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、高校教諭・野球日本U−18ヘッドコーチ大藤敏行さん、タレント春香クリスティーンさん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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