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ほっトライン(教育相談)

中1の孫「やる気がでない」 すぎむらなおみさんが答えます

 【Q】中学一年の孫に部屋とスマートフォンを与えてから昼夜が逆転しています。夜は眠れず昼は十二時間以上眠り続けます。「僕は病気じゃない」と激しく反抗しましたが、病院へ連れて行くと起立性調節障害と言われました。落ち着いた時に話すと「もうだめかもしれない」「やる気がでない」と言います。夏休みは最後に徹夜で宿題をし、始業式の朝は起きられませんでした。不登校になり孤立しないかと心配です。 (女性、70代)

 【A】お孫さんにスマホや自室など与えなければ…とさぞご心痛のことと思います。でも、それは単なるきっかけにすぎません。彼は起立性調節障害と診断されています。その原因は彼の言うとおり、「もうだめかもしれない」「やる気がでない」ことでしょう。

 なぜそんな心理状態に陥ってしまったのか。それは彼が「当たり前」だと思ってきた周囲の大人のあり方に疑問を持ち始めたからです。小学生のころは自分の生活世界が全て。しかし、中学生になるころから「他者」が視野に入ってきます。自分の「当たり前」に疑問を抱き葛藤しはじめます。それが反抗期です。そうした意味ではお孫さんは「順調」に成長されています。

 身体については、リズムを戻していきましょう。夕方横になるのをちょっと我慢する。寝る時間と起きる時間を十分ずつずらしていく。気分がよければ学校に行く等。あせらず「少しずつ」です。

 内面については彼が自分と向き合い、折り合いをつけるしかありません。それは苦しい作業です。彼だけをなんとかしようとせず、家族の皆さんもこれを機に自分と向き合ってください。「僕は病気じゃない」のです。彼にとって症状は家族関係へのSOS。

 学校の先生たちを頼りましょう。彼が希望するなら習い事も行かせましょう。なるべくさまざまな大人と関わることが必要です。徐々に彼は家族のあり方や大人の生き方が、一様ではないことに気づいていきます。その中で目標にしたい大人にも出会うでしょう。彼の生活リズムが戻るころには、より強く、柔軟な心の持ち主になっていると思います。

       ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、高校教諭・野球日本U−18ヘッドコーチ大藤敏行さん、タレント春香クリスティーンさん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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