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ほっトライン(教育相談)

いじめする孫、やめさせたい 近藤日出夫さんが答えます

 【Q】小二の男の孫が、同級生や通学班の友達をいじめています。悪口を言ったり、物でたたいたり。親はその都度、注意し、諭していますが、何回も同じことをします。孫は三人きょうだいで、幼い妹や弟がいるので、何かとストレスがあるのかもしれません。孫の気持ちを受け止め、他の子をいじめないように導くにはどうしたらいいでしょうか? (女性、58歳)

 【A】お孫さんの内面的な理解という視点から回答します。

 注意をされると「わかった、もうしない」と言うが、また、同じことを繰り返してしまう。物事の善しあしを説いても伝わりづらいのは、自己肯定感が育っておらず、不満が蓄積している可能性があります。

 物心ついたころに娘さん夫婦は離婚され、年長さんの時に今のご主人と再婚されたそうですね。一般論として、離婚に至る過程で夫婦げんかの言い争いなどを目撃していれば、当然ながら情緒が不安定になります。夜泣きや夜尿、爪かみなどの症状が現れることもあり、他の子どもとトラブルを引き起こすことも考えられます。このような行動は子どもの心のSOSだと受け止めてあげることが大切です。

 子どもは親子の情愛を通して心地よさと、互いを認めあうことの大切さを学び、見返りを求めない無償の愛によって自己肯定感を育んでいきます。本当の親子ではない人と親子関係を築いていく際に、大人が自分のことを大切に考えてくれる人かどうかを確認するために、試し行為という親を困らせるようなことをします。その都度受け止めながら善悪を伝えることも大切なことですが、他の子どもをいじめたりしてしまう背景を親が一緒になって考えてあげることで、イライラする気持ちが解きほぐされていきます。小さなことでも「すごいね、助かるよ、ありがとう!」などの声掛けを繰り返すことで、自分は家族にとって大切な存在だと実感できれば自己肯定感は回復していきます。家族への感謝の気持ちが芽生えてくれば、問題行動は減っていくと思います。

       ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、高校教諭・野球日本U−18ヘッドコーチ大藤敏行さん、タレント春香クリスティーンさん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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