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ほっトライン(教育相談)

高3の娘が不登校、接し方は すぎむらなおみさんが答えます

 【Q】高校三年の娘が不登校になってしまいました。一学期はほとんど学校に行かず、家で一日中スマホでゲーム。親しい友達がいないことが不登校の原因と推察されますが、はっきりとした理由は教えてもらえません。成績は比較的良好でいじめられているようでもなさそう。部活の試合には出場していました。でも進路を話題にすると怒り、適切な接し方が分からず戸惑っています。 (女性、40代)

 【A】不安でいっぱいでしょうが、それでも、通信制高校への転学をはじめ、娘さんを応援し続けようとされているお母さんはすばらしいです。

 娘さんに何度も「学校に行かない理由」を尋ねられるのは、彼女を理解したいのと同時に、その原因を取り除いてあげたいとの思いからでしょう。でも、それはムリです。これまで不登校になった子の多くが明確な理由を説明できません。その背景はさまざま。家庭環境、本人の性格や特性、人との関わり方のスキル、「学校」という場への苦手意識等、それらが複雑に絡み合い、学校に足が向きません。

 お母さんにできることは「ふつう」の尺度をいったん脇において「何とかなるから大丈夫」とご自分と娘さんを信じることです。なぜなら、一番「ふつう」に学校に行きたいのは本人だからです。でも行けない。だから苦しい。理由や将来展望を尋ねるのはやめましょう。彼女にとって責められているのと同じです。

 だからといって一日中スマホでゲームをしている状態を黙認するのは考えもの。彼女のゲームは逃避です。逃避するのは重要ですが、逃避だけでは、もっと自分が嫌いになります。「死ぬ」と言われて、引いてはいけません。それは「死にたいほど嫌だけど、何とか生きたいんだ」という彼女からのメッセージです。

 彼女の趣味に付き合って一緒に笑いあったり、家事を手伝ってもらって感謝を示したりしましょう。お母さんが真剣に向き合ってくれるという安心感の中で、彼女は「ふつう」のレールは捨てても、「自分」のレールを見つけて歩き出すはずです。

     ◇

 教育評論家尾木直樹さん、養護教諭すぎむらなおみさん、高校教諭・野球日本U−18ヘッドコーチ大藤敏行さん、タレント春香クリスティーンさん、桜花学園大非常勤講師近藤日出夫さんが教育の相談に答えます。

 勉強や学校生活、友人関係などに関する子どもや保護者の相談・疑問、先生の悩みなどを、連絡先とともに郵便(〒460 8511 中日新聞教育報道部 ほっトライン宛て)か、ファクス、メールで送ってください。中日新聞のホームページでも「投稿・ご意見」の「教育相談」から投稿できます。

 

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